開発品 エポミン®P-3000 ポリエチレンイミン、Polyethyleneimine

  • 主な用途

    紙・布・OPP・PETフィルムのラミネートアンカー剤、重金属キレート剤、金属メッキ用添加剤、消火器用泡保持剤、固定化酵素、接着剤(塩ビゾル凝集剤、エポキシ樹脂架橋剤)、インク密着向上、水処理(凝結剤)

基本情報

超高分子量ハイパーブランチポリエチレンイミン(開発品)

エポミン® P-1000を超える超高分子量と高い分岐度を有し、優れたパフォーマンスを発揮します。

化学構造式のイメージ

用途例

押出ラミネート用接着促進剤
水処理剤(凝結剤、凝集剤、キレート化剤)
抄紙薬(定着剤、歩留向上剤)

機能詳細

密着性

基材/樹脂の幅広い組み合わせで高い密着性を示します。

テーブ剥離試験のイメージ
基材樹脂ブランクSP-200P-1000P-3000
OPP Filmアクリル樹脂
アクリルエマルション×
PVA樹脂×
PE Plateアクリル樹脂×
アクリルエマルション××
PVA樹脂××

凝集性

高分子量に由来する、高い凝集性を示します。

配合100ml
カオリン1g
エポミン水に対して1ppm
テストイメージ
沈降速度のグラフ

物性比較

GPC特性のグラフ
物性エポミン®P-1000エポミン®P-3000
平均数分子量 (Mn) 粘度法70,000100,000
GPC特性*1
平均重量分子量 (Mw)
ピークトップ分子量
高分子域*2(%、≧3万)

350,000
30,000
55

450,000
200,000
70
粘度(mPa・s at 25℃)400~9001,300-2,600(有姿品)
樹脂分(wt%)29~3134~36
pH(5%水溶液)10~1210~12
外観透明粘稠液体
溶解性水、低級アルコールに溶解、トルエンに難溶
アミン比1級:2級:3級
13CNMR法
25:50:2530:40:30
比重1.041.05
アミン価(mmol/g・solid)1818
凝固点(℃)<-5-10
分解温度(℃) DSC法300300
CAS No.9002-98-6(Aziridine homopolymer)
※ 上記物性値は、代表値であり、これらの数値を保証するものではありません。
*1 : GPC法では,構造が異なるプルランを標準物質とした際の相対分子量を示す。
*2 : 全体に対して,高性能を発現するMw;3万以上の高分子量体の含有率を表す。

粘度特性

高濃度領域では、P-1000と同等の粘度となり、ハンドリング性が低下しにくい特徴があります。

温度vs粘度のグラフ
樹脂濃度vs粘度のグラフ

カタログ

注意事項

高温下で空気(酸素、炭酸ガス)と接触すると着色等が悪化することがあります。空気中の炭酸ガスを吸収しますので、注意してください。

適用材質

適する材質;ステンレス鋼、合成樹脂(塩ビ、ポリエチレン、ポリプロピレン、FRPなど)適さない材質;鉄、銅系金属

貯蔵条件

直射日光、雨、熱、炎を避けてください。使用時以外は容器を密閉し冷暗所に貯蔵してください。製品安全上の内容は、安全データシート(SDS) に記述してありますので、ご使用前にご覧ください。