触媒湿式酸化排水処理用触媒
触媒湿式排水処理(CWAO)は、焼却処理に代わる排水処理方法です。高効率かつ低コストな処理をメンテナンスフリーな設備で実現します。
当社が独自に開発した触媒湿式酸化排水処理用触媒(固体触媒)を用い、空気を酸化剤とする液相酸化反応により、毒性の高い有機物、有機窒素化合物、アンモニア、硫黄化合物、有機塩素化合物などを二酸化炭素、水、窒素、硫酸塩、塩酸塩などに無害化します。
また、後段に生物処理との組み合わせで、更なる高度処理も可能です。
1.特長
- COD、窒素化合物、硫黄化合物の同時分解除去
- 低ランニングコスト
- コンパクトな設置スペース
- 人手のかからない安定した連続自動運転
- CODCr20,000mg / Lの排水でも補助燃料を必要とせずに熱的自立運転が可能
- 排水の酸化反応熱を蒸気エネルギーとして回収可能
- 脱色、脱臭も可能
- SOx、NOx、ダイオキシンを含まないクリーンな排ガス
- 汚泥や焼却灰のような二次汚染物質を発生しない
- 処理後の水を用水として再利用が可能(高度処理の場合)
2.適用排水
- 炭化水素系有機物排水(生物難分解性の成分にも対応(※印))
ホルマリン※、アセトアルデヒド※、グリオキサール
フェノール※、ジオキサン※、MMA
蟻酸、酢酸、アセトン、THF、MEK、メタノール
テレフタル酸、EG、ペンタエリスリトールなどの含有排水
- 硫化物(硫化ソーダなど)、チオ硫酸、DMSOなどのイオウ系排水
…エチレンプラント排水、紡績プラント排水など
- アンモニア、イソシアネート、アクリロニトリルなどの窒素系排水
- ダイオキシン類等の有機塩素化合物の含有排水
3.触媒
触媒湿式酸化用触媒として、日本触媒が独自に開発した固体触媒が、触媒反応器に充填されます。
4.システムフロー
システムは、排水供給、圧縮空気供給、熱交換、触媒反応、気液分離の各工程で構成されます。
■システムフロー



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