DX人財社員紹介 03

Mission
データサイエンスの活用によって
研究開発メソッドの一新へ

R&D統括部
データサイエンス&インフォマティクス推進室

木下 竣登 Shunto Kinoshita

2020年新卒入社
工学研究科 高分子化学専攻 修了

IT統括部

※所属部署・役職は撮影当時のものです。

日本触媒に
入社した決め手

大学院時代に高分子化学分野で行ったコンピューターシミュレーションに可能性の広がりを感じ、就職活動では実験以外で研究開発に関われる職種を志望しました。また、素材は最終製品よりも大きな社会的影響を与えられると考え、素材メーカーを中心に会社訪問を行いました。そうした中、日本触媒がアクリル酸や吸水性樹脂などグローバルな強みを持つ製品を有していることを知り、「この会社なら安定した資金力のもとで幅広い研究開発ができそうだ」と思い入社を決めました。

データ解析によるサポートで
研究開発に新風を吹き込む

当社のR&D分野においては、日々さまざまな部署で多種多様なアプローチによる実験が行われています。その中で各研究員が問題解決に向けた実験に行き詰まり、最適な実験条件を模索する場面が少なくありません。そうしたときに、過去に蓄積された実験データを解析して有望な実験条件を提案するなど、データサイエンスの観点から研究開発のサポートに当たっているのが私たちの部門です。私自身の適用実績はまだ限られていますが、今後解析事例をたくさん積み重ねて、データサイエンスの有用性を社内に広くアピールしていくことがミッションです。実験を行う研究員とできる限り密なコミュニケーションを取るよう努め、データサイエンスの活用テーマを広げて研究開発のスピードアップに貢献していきたいと考えています。

現在の仕事内容

個別の実験データの一元的管理で
研究開発の効率が大きくアップする

当推進室では現在、研究開発部門のDXの一環として、研究員が保有している実験データを一元的に管理するデータ基盤の構築検討を進めています。それによって研究員同士のデータ共有や過去データの参照がしやすくなり、新たな実験アイデアが生まれやすくなります。また、類似課題を有するテーマを横断的にデータ解析することが可能となり、顧客ニーズに対するソリューション提案の選択肢も大きく広がります。開発期間の大幅な短縮や研究員の研究時間増大も期待できるので、一日も早くこのデータ基盤を完成させたいと思っています。

DX推進の仕事について

研究スキルとデータサイエンススキルを
両方備えた「二刀流人材」を増やすのが鍵に

研究開発部門のDX推進ではまず、データの取り扱い方などに関する各研究員のリテラシー養成が必要だと思います。データをどのように取得すべきか、データから何が読み取れるかを各研究員が理解することは非常に重要です。さらに、DXの先にどういう働き方が待っているのかを各研究員にイメージしてもらうことも大切です。それがないと、DX推進そのものへのモチベーションが希薄になってしまいます。これらを踏まえて当推進室が今取り組んでいるのが、研究スキルとデータサイエンススキルの両方を兼ね備えた「二刀流人材」の育成活動です。そのような人材が増えることによって研究員皆さんが現場で自らデータを解析し、価値を創出する新たな研究風土が形成されていくと思います。そしてそれこそが、日本触媒が目指すDX後の姿の一つになると考えています。

日本触媒DX化

DX人財を目指す方へ

データサイエンスは様々な業界や企業で活用されていますが、化学素材メーカーにとっては、研究者が数カ月かけて1つのデータしか取れない場合があるなど、データ収集に独特の難しさがあります。活用していく上で非常にハードルの高い業界ですが、自らのデータ解析によってよい実験条件や化合物を発見できたときは、何事にも代え難い喜びを感じることができます。やりがいや楽しさは格別ですので、興味のある方は「データサイエンティスト」という新しい働き方の世界にぜひ飛び込んできてください。

DX関連(職種)を目指す方へのメッセージ

職場の雰囲気

データサイエンス&インフォマティクス推進室には私のように入社すぐからデータサイエンスに関わっている者もいれば、研究部門で実験に長期間携わってきた人、他社から転職して来られた人などさまざまな人財が集まっています。それら多様な人財が互いの長所を出し合い、吸収して高め合えるような職場です。フランクに意見を出しやすい雰囲気もあり、非常にうまく機能していると感じています。

職場の雰囲気
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