代表メッセージ

中長期的な成長に向け、3つの変革を実行

株主・投資家をはじめとするステークホルダーの皆さまには、日ごろよりご支援いただき、心より感謝申し上げます。

2022年6月に社長に就任して以降、さまざまな変革に取り組んでまいりました。当社は長期ビジョンにおいて、「事業の変革」「環境対応への変革」「組織の変革」の3つの変革を掲げておりますが、現在、2022~24年度の中期経営計画における具体的な取り組みを順次実行しております。外部環境が大きく変化し、将来の見通しが不透明な状況においても、3つの変革を着実に実行し、将来の持続的な成長につなげてまいります。

【2022年度の振り返り】
2022年度は原料価格の高騰や円安等の影響により売上収益が過去最高となる一方、下期にかけてインフレに伴う需要の減退や顧客の在庫調整などにより販売数量が減少したことや製品市況が下落したことなどにより、利益面では対前年減益という結果となりました。販売数量の減少はマテリアルズ事業だけでなく、ソリューショズ事業においても見られ、特にディスプレイ向けなどの電子情報材料の需要が落ち込みました。これに伴い、電子情報材料の一部の製品では減損損失を計上しました。

【2023年度の見通し】
2023年度は事業環境の厳しさがしばらく継続すると想定しています。全体の売上収益はほぼ前年並みですが、利益面では製品市況の下落に伴い対前年減益の見通しです。マテリアルズ事業では販売数量は回復するものの、スプレッド縮小などにより減収減益、一方、ソリューションズ事業は需要の回復とともに販売数量の増加が見込まれ、増収増益の見通しです。
今年度は中期経営計画の2年目になりますが、マテリアルズ事業における収益性向上・付加価値向上に向けた取り組みやソリューションズ事業における戦略製品群の拡販、新規需要の取り込みを加速してまいります。特にリチウムイオン電池材料「イオネル」(LiFSI)については、中国JVにおける当社技術の導入を進めており、いよいよ本格生産が始まります。また、欧州においてはアルケマ社と2025年度の事業化に向けて協議を進めております。

3つの変革をしっかりと実行し、中期経営計画、そしてその先の持続的な成長につなげてまいります。私たちは企業理念「TechnoAmenity ~私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します」を実践し、2030年の目指す姿の実現に向けて、歩みを止めることなく変革を続けてまいります。株主・投資家をはじめとするステークホルダーの皆様におかれましては、今後ともより一層ご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2023年6月

代表取締役社長

野田和宏

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