代表メッセージ

株主・投資家の皆さまには日ごろよりご支援いただき、心より感謝申し上げます。
当社グループは企業理念を「TechnoAmenity ~私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します」と定め、人びとが安心して暮らせる、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しております。長期ビジョンで定めた「2030年の目指す姿」の実現に向けて、「事業の変革」「環境対応への変革」「組織の変革」の3つの変革を着実に実行し、将来にわたる持続的な成長につなげてまいります。
【2024年度の振り返り】
2024年度は、スペシャリティケミカルズ、エレクトロニクス材料などのソリューションズ製品や、アクリル酸、アクリル酸エステルの数量が増加したことに加えて、持分法投資損益も改善し、対前年増収増益となりました。
【2025年度の見通し】
2025年度は、全セグメントで販売数量が増加する見通しである一方で、物価上昇に伴う販管費の増加や円高の影響によるスプレッド縮小が見込まれること、さらに米国関税による需要減の影響を一部見込んだことから、減収減益の予想としています。
【新中期経営計画2027】
2025年度より新たな中期経営計画がスタートいたしました。
今回の中期経営計画を「変革加速」のステージと位置づけ、ソリューションズ事業に積極的にリソースを投入し、事業ポートフォリオの変革を図ってまいります。
2027年度の利益目標を350億円とし、その内の185億円をソリューションズ事業から生み出す計画です。具体的には、注力する事業領域として、主にスペシャリティ、エレクトロニクス、コンストラクション、エネルギー(電池)の4つの事業領域に絞り込み、設備投資や人員増強などのリソース投入を行って事業を拡大させていきます。
財務戦略は、2027年度末までに株主資本比率を60%近傍まで引き下げることを目標として、2024年度から2027年度の4期間において、配当性向100%またはDOE(株主資本配当率)2%のいずれか大きい金額を配当いたします。
また、同期間に政策保有株式を50%縮減し、売却で得た資金をもとに、約200億円の自己株式取得を実施し、資産・資本効率性を高めるとともに、企業価値の向上を図ってまいります。
株主・投資家の皆さまにおかれましては、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2025年6月
代表取締役社長
