「環化重合性モノマー「AOMA®」の工業化と応用研究」が近畿化学協会より第77回「化学・環境技術賞」を受賞

  • 研究開発

 株式会社日本触媒(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:野田和宏、以下「日本触媒」)は、「環化重合性モノマー「AOMA®」の工業化と応用研究」で、一般社団法人 近畿化学協会の2024年度第77回「化学・環境技術賞」を受賞いたしました。

2025年5月30日 表彰式

 日本触媒は独自の触媒技術と重合防止技術を用いて「AOMA®」の工業的製法を確立しました。また、「AOMA®」がアクリル酸エステルに匹敵する良好な紫外線硬化性を有し、その硬化物が基材密着性や耐熱分解性、強靭性等に優れる多機能な材料であることを明らかにしました。

 日本触媒は現在、各種コーティング剤や印刷インク等の用途に向け「AOMA®」を販売するとともに、「AOMA®」の誘導体へと研究を展開しています。今回、これらの業績が認められ「化学・環境技術賞」の受賞に至りました。
 
 紫外線硬化技術は、VOC等の環境汚染物質を排出せず、省エネ性に優れることから、塗料、インキ、粘接着材等で産業利用が進む環境調和型プロセスです。「AOMA®」がその性能改善に寄与することで、紫外線硬化技術の更なる利用拡大が期待されます。

近畿化学協会「化学・環境技術賞」

化学に関する研究・技術で、工業的・社会的・学術的価値が明らかになったもの、および地球環境との共存並びにその維持・改善を積極的に意識し、方向付けがなされた新技術・改良技術で工業的・社会的・学術的価値が明らかとなったものが対象とされています。

環化重合性モノマー「AOMA®」

PAGE TOP