中国JVでリチウムイオン電池用電解質LiFSIの製造設備を増設 ~EV・ESS向け需要拡大への対応強化~
株式会社日本触媒(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:野田和宏、以下「日本触媒」)は、中国の合弁会社である湖南福邦新材料有限公司(以下「湖南福邦」)において、リチウムイオン電池(以下、LIB)用電解質LiFSI (リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド、商品名:イオネル®)の年産10,000トンの製造設備を増設することをお知らせします。本投資は、EV(電気自動車)用途に加え、近年需要が拡大しているESS(電力貯蔵システム)向け電解質の需要増に対応し、LiFSIの供給体制を一層強化するものです。
1.背景および投資目的
世界最大のLIB市場である中国において、EVの高性能化(長寿命化、充電時間の短縮化、低温環境下の出力向上など)に寄与するLiFSIの需要が急増しており、湖南福邦では、これまでボトルネック解消による能力増強(2022年度 年産1,200トン。現在、年産2,400トン)を進めてまいりました。
しかし近年、EV向けに加え、ESS用途においても需要の拡大が見込まれており、今後の市場成長に対応するためには、さらなる供給体制の強化が必要となっております。このため、将来的なLiFSI需要の拡大を確実に捉え、成長市場に対する安定供給体制を構築することを目的として、段階的に製造設備増設を進めてまいります。これにより、2027年中に年産12,400トンの供給能力を確立し、中長期的な需要増に対応するとともに、LiFSI事業の持続的な成長と競争力の強化を図ってまいります。
2.投資の内容
| 生産能力 | 10,000トン/年 (既存生産能力2,400トン/年と合わせて、合計12,400トン/年) |
| 稼働時期 | 2026年度 3,000トン/年 商業運転開始 2027年度 7,000トン/年 商業運転開始 ※上記により、増設分10,000トン/年の生産能力が段階的に立ち上がる予定 |
| 場所 | 湖南福邦既存敷地内 |
| 資金計画 | 湖南福邦の自己資金および借入金による調達 (本件に伴う日本触媒からの追加出資等は行わない予定) |
3.湖南福邦の概要
| 所在地 | 中華人民共和国湖南省衡陽市(石鼓区) |
| 事業内容 | リチウムイオン電池用電解質LiFSIの製造・販売 |
| 資本金 | 17,699.115 万元(払込資本金) |
| 株主 | 深圳新宙邦科技股份有限公司(Capchem);51.19% 日本触媒;38.00% 豊田通商(上海)有限公司;5.50% 長沙鑫聯華源新能源合伙企業(湖南福邦幹部社員による持株会);5.31% |
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