水処理に関する様々な課題を解決します

日本触媒は、水処理剤/原料や
排水処理システム・触媒の提供のみならず、
新しい水処理関連技術の開発にも注力しています。

海水淡水化

世界では、水不足の深刻化に伴い、逆浸透(RO)システムによる海水淡水化が急速に普及していますが、高圧ポンプによる多量の電力消費が課題です。
日本触媒では、ROシステムに代わる浸透圧による水の自然移動を利用した次世代の省エネルギーシステム「正浸透(FO)システム」の基幹部材である浸透圧発生剤(DS)を開発しています。

用水処理

安全・安心な水道水や工業用水は、河川などから取水した水(原水)を浄化することで得られます。
水の浄化方法としては、砂や砂利を用いた「砂ろ過」が古くから利用されてきましたが、近年、より高純度の水を得る手法として、限外ろ過膜(UF膜)などの水処理膜を用いた「膜処理」が注目され、世界的に普及が進んでいます。
日本触媒では、UF膜の製膜に使用される細孔形成剤を製造販売しています。

ボイラー水処理

ボイラー水系では設備の破損や熱効率の低下をもたらすスケールや腐食トラブルが発生することがあります。
とくにスケールの析出は、水に含まれるカルシウムやマグネシウム等の硬度成分の濃縮や、蒸気を作る際の温度上昇による溶解度低下によって発生します。
スケールや腐食トラブルを避けるために水処理薬剤である清缶剤がボイラー水系には添加されます。日本触媒では、清缶剤の構成成分の一つであるスケール防止剤を製造販売しています。

冷却水処理

空調などの各種機械を冷却する目的で使用される冷却水は、気化熱を利用して冷却塔内で温度を下げながら循環利用されています。
このような循環水系では設備の破損や熱効率の低下をもたらすスケール・スライム・腐食トラブルが発生することがあります。
とくにスケールの析出は、水に含まれるカルシウムやマグネシウム等の硬度成分の濃縮や、熱交換器付近での温度上昇による溶解度低下によって発生します。
上記トラブルを避けるために水処理薬剤が用いられますが、日本触媒では、水処理薬剤に含まれるスケール防止剤を製造販売しています。

濃縮

「減圧濃縮(真空蒸発)」「逆浸透(RO)濃縮」「凍結濃縮」がありますが、さらなる省エネルギー化が求められています。
また、RO濃縮は、加熱・冷却が不要であることが魅力ですが、高圧ポンプにより多量に電力を消費することや濃縮倍率に限界があり、高濃度の溶液を濃縮することはできません。
「正浸透(FO)システム」は、浸透圧による水の自然移動を利用していることから、上記3つの濃縮方法より省エネルギーで、RO濃縮より高濃度濃縮が可能な次世代濃縮法として期待されており、日本触媒では、FOシステムの基幹部材である浸透圧発生剤(DS)を開発しています。

洗浄

製造業の作業工程の中には洗浄工程が多くの場合含まれます。除去したい成分によって適切な洗浄剤を選択します。
日本触媒では、とくに油などの疎水的な汚れに対して有効な洗浄剤の主成分であるノニオン界面活性剤を製造販売しています。

排水処理

工場や事業所などから排出される汚水には、有害汚染物質が含まれるため、適切に処理する必要がありますが、近年は、その処理方法についても低環境負荷であること、水資源保全のために処理した水をリサイクルすることが世界的なトレンドとなっています。
日本触媒では、排水を焼却処理と比べて顕著に低環境負荷で処理できる触媒湿式酸化排水処理システムや、排水中のアンモニアを低コスト・低環境負荷で処理する アンモカット®を提案、それに用いる触媒を販売するとともに、排水ゼロ排出(ZLD)のための濃縮技術として導入が検討されているFOシステムの基幹部材である浸透圧発生剤(DS)開発を行っています。
また、各種排水処理用水処理薬剤原料として、アニオン系高分子凝集剤重金属捕捉剤原料キレート剤スケール防止剤の製造販売や、ファウリング抑制剤の開発を行っています。
さらに、工場設備の洗浄剤の原料であるノニオン界面活性剤も製造販売しています。

下水処理

汚泥の濃縮性・脱水性を阻害する要因と考えられている余剰汚泥中の微生物分泌物質(水分を多く含むゲル状粘質物)を、凝結・凝集してフロック形成させ、脱水工程での固液分離性を向上させる水処理剤原料アニオン系高分子凝集剤を製造販売しています。

農業排水処理

農業には多量の水が必要ですが、世界的に水不足が深刻化しており、そのような地域では、塩水の淡水化や農業排水のリサイクルが行われているため、濃縮塩水の処理が課題となっています。
日本触媒では、浸透圧による水の自然移動を利用した省エネルギーで濃縮塩水を濃縮減容化できる「正浸透(FO)システム」の基幹部材である浸透圧発生剤(DS)を開発しています。