ファウリング抑制剤(開発品)
ファウリングとは?
水処理システムで生じる膜の汚染
各種水処理膜を使用した水処理システムにおいて、被処理水中に含まれる有機物・微生物などの汚れ成分(ファウラント)が膜に付着・堆積し、膜が汚染される現象がファウリングです。
ファウリングにより水処理システムの効率が低下するため、通常、水処理膜は定期的に洗浄・交換する必要があります。
洗浄・交換頻度が高いほど水処理コストが上がるため、ファウリングを抑制する技術が求められています。
ファウリング抑制剤の特徴
水処理膜の表面を改質
ファウリング抑制剤で水処理膜を処理(※)することにより、膜表面を改質し、有機物・微生物によるファウリングを抑制します。水処理膜の洗浄頻度や交換頻度の低減が期待できます。
- 水処理膜の処理は、簡便な方法で行うことができます。
例)水処理膜をファウリング抑制剤の希釈溶液へ浸漬、水処理膜にファウリング抑制剤の希釈溶液を通液

ファウリング抑制剤の性能
RO膜への微生物付着抑制
ファウリング抑制成分で修飾したRO膜は、微生物が付着しにくくなります。
ポリマー修飾膜 | 未修飾 | ファウリング抑制成分修飾膜 |
---|---|---|
Coverage(%) | 4.1 ± 1.0 | 0.6 ± 0.5 |
レーザー顕微鏡画像 | ![]() |
![]() |
- 微生物:Sphingomonas paucimobilis NBRC13935(S.pauci)
UF膜へのたんぱく質付着抑制
ファウリング抑制剤で処理したUF膜を用いることで、たんぱく質を含む水を効率良く処理することができます。

製品詳細
無色透明の不揮発分30~40%の水溶液です。詳細につきましてはお問い合わせ下さい。