環化重合性モノマー(AOMA®) 特殊アクリルモノマー

基本情報

硬さと強靭性を両立させ、様々な基材への密着性をUP!
低粘度かつ高反応性な環化重合性モノマー

化学構造式

『AOMA』は、日本触媒が開発した新規な環化重合性モノマーです。
ラジカル重合により主鎖に環構造をもつポリマーが得られます。

化学式C8H12O3
分子量156.18
沸点84℃ (2 kPa)
比重1.01 g/cm³ (20℃)
粘度1.57 mPa・s (25℃)
溶解性各種有機溶媒に可溶、水に微溶

特長・特性

モノマー:低粘度で優れた希釈性、迅速なUV硬化性
ポリマー:様々な基材への密着性が良好。「硬さ・耐熱性」と「柔軟性・強靭性」の両立

用途例

既存の機能性モノマーの中でもトップクラスの低粘度を誇ります。様々なオリゴマーやポリマーを溶解・希釈する性質に優れ、アクリル系モノマーに準ずる高いラジカル重合性を示します。反応性希釈剤として使用すると、主剤を高濃度で配合でき、UV硬化型インクジェットインキ等の用途において従来品を超える性能が期待されます。

AOMAのポリマーは、従来では両立が困難な「硬さ・耐熱性」と「柔軟性・強靭性」を併せ持つ材料として高い評価を受けています。 UV硬化型3Dプリンターにおいて、造形物に強靭性、耐熱性の付与が可能です。ガラスや金属、各種プラスチックなど幅広い基材に良好な密着性を示し、フレキシブルデバイス用コーティング剤、異種の素材を接合する接着剤等、様々な用途への適用が期待されます。

技術資料