開発品 近赤外吸収色素(イーエクスカラー®)

基本情報

近赤外吸収色素とは

近赤外領域の光(波長700~2500nm)を効率的に吸収する特性を持つ色素です。優れた光吸収性、高い熱安定性、特定の波長範囲での近赤外光を選択的に吸収することで、特定の応用分野で重要な役割を果たします。

日本触媒の近赤外吸収色素(イーエクスカラー)は、650~1050nmの範囲に極大吸収を有します。分子設計を最適化して、必要とされる吸収波長にコントロールすることができます。

外観は黒色の粉末で、8種のラインアップがあります。

ラインアップ

最大吸収波長 800~900nm

最大吸収波長 900~1,000nm

スペクトル一覧

物性一覧

近赤外吸収色素
名称最大吸収波長
(nm)*1
溶解性*2耐熱性グラム吸光係数
(L/g・cm)*1
IR-10-A8555%(MEK)250℃以上36
IR-128925%(MEK)250℃以上51
IR-148353%(MEK)300℃以上60
IR-209043%(MEK)300℃以上72
IR-288853%(MEK)250℃以上55
IR-9159725%(MEK)250℃以上70
IR-9249385%(TOL)250℃以上58
HA-187320%(MEK)300℃以上34
*1 クロロホルム中の測定値
*2 MEK:メチルエチルケトン、TOL:トルエン

特長・特性

高溶解性

  • 各種溶媒(ケトン系、BTX系)に対する溶解性に優れます。

高耐久性

  • 光、熱、水に対して高い耐性を有します。

機能性色素シリーズ(イーエクスカラー®シリーズ)

全体ラインアップ、レーザー吸収剤(レーザー溶着)用途の色素については、以下をご覧ください。