インドネシアのグループ会社でアクリル酸製造設備の完工式を開催
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株式会社日本触媒(社長:野田和宏、本社:大阪市中央区、以下「日本触媒」)のインドネシア子会社PT. NIPPON SHOKUBAI INDONESIA(以下「NSI」)は、2023年5月23日、同社敷地内(インドネシア共和国バンテン州チレゴン市)にて、アクリル酸(以下「AA」)(10万トン/年)製造設備の完工式を執り行いました。


日本触媒グループは、紙おむつに使用される高吸水性樹脂(以下「SAP」)と、その原料であるAAを製造しています。AAは、塗料および接着剤などの原料としても幅広く使用される物質で、日本触媒グループは、国内外に複数のAA・SAP生産拠点を有しています。特にSAPに関しては、AAからSAPを一貫生産する強みを生かし、世界規模での安定供給および世界シェア1位を実現しています(2022年日本触媒調べ)。
日本触媒グループが生産しているAAの最大用途は紙おむつ用SAPで、乳幼児および高齢者の増加などにより、世界需要は今後も堅調に推移する見通しです。この需要の伸びに対応するため、日本触媒グループでは、AA・SAPグローバル供給体制の強化を進めています。
今回、NSIのAA設備(10万トン/年)が完成したことにより、日本触媒グループの年間AA生産能力は98万/年(国内54万トン/年、海外44万トン/年)に拡大しました。今後もAA・SAPサプライヤーとして、お客様のニーズに応えてまいります。

尚、完工式の主要出席者は下記のとおりです。
・駐インドネシア共和国 特命全権大使 金杉憲治
・インドネシア工業省 Mr. Ignatius Warsito
・インドネシア投資調整庁 Mr. Aries Indanarto
・バンテン州 Mr. Nana Suryana
・チレゴン市 Mr. Helldy Agustian
・株式会社日本触媒 代表取締役社長 野田和宏
・PT. NIPPON SHOKUBAI INDONESIA 社長 𠮷本進一郎
(その他総勢約 120名)
◆ NSIの概要
設立 1996年8月
所在地 インドネシア共和国バンテン州チレゴン市(本社および工場)
代表者名 𠮷本進一郎(よしもと しんいちろう)
事業内容 アクリル酸およびアクリル酸エステル、高吸水性樹脂の製造・販売
資本金 120百万米ドル(払込資本金) 日本触媒99.9%出資
従業員数 442名(2023年3月末現在)
◆ 今回建設設備の内容
生産能力 アクリル酸 10万トン/年
(既存能力14万トン/年と合わせ計24万トン/年の生産能力となる)
時期 2023年4月 商業運転開始
場所 NSI既存敷地内
設備投資額 約200百万米ドル