姫路製造所における爆発・火災事故について(第11報)

2012年9月29日、弊社姫路製造所にて発生しました爆発・火災事故につきまして、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げ、ご遺族に対し心よりお悔やみ申し上げますとともに、負傷された方、近隣の皆様、関係各位に多大なご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。
弊社は事故原因究明と再発防止策の策定について、社外の学識経験者を中心とする「事故調査委員会」を、そして社内組織として「安全生産技術統括室」を設置し、進めております。
12月28日現在で判明しております内容は、下記のとおりです。

― 記 ―

1、発生場所
兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992-1
株式会社日本触媒 姫路製造所 アクリル酸(中間)タンク

2、発生経緯
精査の結果、次のとおりです。
9月29日(土)
13時20分頃 アクリル酸中間タンクで白煙を確認
13時48-49分頃 消防へ通報
14時35分頃 当該タンクが爆発・炎上
22時36分 鎮圧
9月30日(日)
15時30分 鎮火

3、被害状況
・人的被害(消防庁、株式会社日本触媒姫路製造所爆発火災(第12報)より)
死者: 1名(消防吏員) 
重症: 5名(消防吏員2、従業員3)
中等症: 13名(消防吏員8、警察1、従業員4)
軽症: 18名(消防吏員14、警察1、従業員3) 
死傷者合計 37名
・物的被害
当該アクリル酸(中間)タンクは大破し、周辺機器及びラック、配管、ケ-ブル等を損傷

4、操業状況
ご当局の危険物製造所等一時使用停止命令を受けておりますが、一部施設についてこれを解除する旨のご通知を頂いており、アクリル酸を使用しない製品について安全を確保し順次稼働の再開を進めております。
現在、以下の製品の製造設備が稼働しております。(※印は、前報から追加されたものです。)
<機能性化学品> 
コンクリート混和剤用ポリマー(アクアロック〔粉体品〕)、※N-フェニルマレイミド(イミレックス-P)、※オキサゾリン基含有ポリマー(エポクロス)、塗料・粘接着剤用アクリル樹脂【弊社姫路製造所に隣接する日本ポリマー工業株式会社製品】、光学材料用アクリル樹脂(アクリビュア)、CF用レジスト樹脂(アクリキュアー)、樹脂球状微粒子(エポスター)、※シリカ球状微粒子(シーホスター)、※VEEA【UV/EB硬化性材料】
<環境・触媒>
自動車触媒、脱硝触媒、ダイオキシン類分解触媒、排水処理触媒

5、原因究明と再発防止策
・関係ご当局による調査は継続中であります。
・弊社は以下の体制で原因の究明と再発防止策の策定を進めております。
 「事故調査委員会」  10月5日設置
<社外有識者>
委員長 田村昌三 東京大学名誉教授
     荒井保和 元高圧ガス保安協会理事
     越 光男 東京大学大学院工学研究科 総合研究機構特任教授
     中村昌允 東京農工大学工学府産業技術専攻教授
<社内>
     尾方洋介 代表取締役専務執行役員
     北野正雄 安全生産技術統括室長、日触物流㈱代表取締役社長
     小林博也 レスポンシブル・ケア室長

「安全生産技術統括室」(社内) 10月17日設置

・「事故調査委員会」開催実績
第1回 2012年10月23日
第2回 2012年11月15日
第3回 2012年12月 4日
第4回 2012年12月25日

・「事故調査委員会」は以上の4回の会議をもち、事故の直接原因およびそれらに対する再発防止策等、一定の成果を得、公表できる見通しとなってまいりました。これを受けて、近いうちに報告会見を実施する予定です。
なお、会見の日時・場所等は、決まり次第速やかにご案内申し上げます。
以上


【問い合わせ先】
株式会社日本触媒 IR・広報室
TEL:03-3506-7477  〒100-0011 東京都千代田区内幸町1-2-2

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