福岡県筑前町との「使用済紙おむつの完全リサイクルに関する事業連携協定書」の締結について
- サステナビリティ
- 研究開発
株式会社日本触媒(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:野田 和宏、以下「日本触媒」)と住友重機械エンバイロメント株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:永井 貴徳、以下「住友重機械エンバイロメント」)、大王製紙株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:若林 賴房、以下「大王製紙」)、トータルケア・システム株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役:長 武志、以下「トータルケア・システム」)、TOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大矢 諭、以下「TOPPAN」)、株式会社リブドゥコーポレーション(本社:大阪市中央区、代表取締役 社長執行役員:宇田 知仁、以下「リブドゥコーポレーション」)の6社(以下「連携6社」)と、福岡県筑前町(福岡県朝倉郡筑前町篠隈373番地、以下「筑前町」)は使用済紙おむつの完全リサイクルに関する事業連携協定書を締結し、2025年7月15日、筑前町役場本庁にて調印式を執り行いました。
2020年、環境省が『使用済紙おむつの再生利用等に関するガイドライン』を公表後、多くの自治体が実施・検討を進めています。福岡県内においては2011年より福岡県大木町が全国初の取り組みとして一般家庭からの紙おむつリサイクルを開始しました。2013年には福岡県みやま市も取り組みを開始し、今回の筑前町は県内3つ目の事例となります。
また県内初の取組みとして、筑前町では一般家庭からだけでなく、事業所から排出される使用済紙おむつについてもリサイクルに取り組みます。一般家庭用の50か所の回収拠点のほか、町内19か所の保育園・幼稚園・介護施設に紙おむつ専用の回収BOXを設置して、分別された使用済紙おむつはトータルケア・システムが運営する紙おむつ専用リサイクル工場「ラブフォレスト大牟田」に搬入し、リサイクルを行います。
この取り組みを通じて筑前町では年間150トンの使用済紙おむつをリサイクルすることを目指します。連携6社が2025年3月31日に発表した「使用済紙おむつマテリアルリサイクルにおけるCO2排出削減効果に関して」によると、年間150トンの使用済紙おむつをリサイクルすることにより、通常の焼却処理と比較して排出されるCO2が年間約80トン削減される計算になります。年間80トンという数字は、杉の木約9,000本が一年間に吸収するCO2の量に匹敵するもの(※)となります。
さらに連携6社では、すべての回収素材をマテリアルリサイクルする完全リサイクルを実現し、筑前町に対して見える形での資源循環を目指していきます。
※杉の木のCO2年間吸収量約8.8kg- CO2/年として算出
「森林はどのぐらいの量の二酸化炭素を吸収しているの?」(林野庁)(https://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/ondanka/20141113_topics2_2.html)を基にトータルケア・システムにて算出
連携6社について

トータルケア・システムについて
2004年、福岡県大牟田エコタウン内に、水溶化処理による紙おむつリサイクルプラント「ラブフォレスト大牟田」を竣工し、2005年より事業を開始。世界的にも例が少ない紙おむつのリサイクルシステムを国内ではじめて構築しました。現在では医療機関・福祉施設や周辺自治体の一般家庭から排出される年間5,000トンを超える使用済紙おむつをリサイクルしています。
http://www.totalcare-system.co.jp
住友重機械エンバイロメントについて
住友重機械エンバイロメントは「快適な生活・環境」を守るために、水処理事業を通じて持続可能な社会の実現を目指しています。公共水インフラや産業向け水処理施設などの水処理に関する高度な技術と、設計施工から運転管理までの幅広い実績を有し、本事業のプラント設計・施工を担当します。これまでに培ったエンジニアリング力を活かし、さらに深刻となる使用済紙おむつの問題解決に向けて積極的に取り組み、社会の持続的発展に寄与いたします。
https://www.shiev.shi.co.jp
大王製紙について
大王製紙は、経営理念「世界中の人々へ やさしい未来をつむぐ」の実現に向け、総合製紙メーカーとして、洋紙や板紙、衛生用紙、紙加工品等を製造・販売しています。大人用紙おむつの「アテント」やベビー用紙おむつの「グーン」ブランドなどを展開し、製造過程で出た端材は、ペットケア用品の「キミおもい」のシステムトイレ用ネコ砂に利用するなど、マテリアルリサイクルを行い、環境にも配慮したやさしい商品づくりを目指しています。紙おむつのリサイクルにおいては、再生パルプを当社のフラッフパルプ生産に活かし、水平リサイクルへの取り組みを進めることで、地域との共生を図り、持続可能な地域の発展に貢献してまいります。
https://www.elleair.jp
TOPPANについて
TOPPANは事業活動を通じ持続可能な社会づくりに貢献するため、「DX&SX」の取り組みを強化し、「社会的価値創造企業」の実現を目指しています。パッケージに利用されている「GL BARRIER」や「カートカン」、「101エコシート」などの建装材など、環境配慮型製品を多数ラインアップし、環境にやさしいモノづくりに取り組んでいます。「使用済紙おむつマテリアルリサイクル」を通じ、持続可能な社会の実現を目指します。
https://www.toppan.co.jp
日本触媒について
1941年の創業以来、自社開発の触媒技術を核としてグローバルに活動する化学メーカー。紙おむつに使われ、世界1位のシェアを誇る高吸水性樹脂(2024年日本触媒調べ)やリチウムイオン電池材料など、人と社会から必要とされる素材・ソリューションをお届けします。グループ企業理念「TechnoAmenity ~私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します」のもと、長年培ってきた技術力を通じて皆様に豊かさ・快適さを提供しています。
https://www.shokubai.co.jp
リブドゥコーポレーションについて
介護と治療の両域において、一人ひとりの「生きるチカラを応援する」企業として事業を展開。 介護の領域であるライフケア事業では、「リフレ」ブランドで大人用紙おむつを製造販売しており、 施設・病院向けの業務用分野において介護のプロたちから選ばれています。
また、治療の領域、メディカル事業では、病院の手術室で使用される手術用キットの製造販売をしており、近年シェアを高めています。超高齢社会において、両事業ばかりでなく、それぞれの重なる領域や周辺領域にもビジネスドメインを拡大しようとする取組みもスタートしています。
https://www.livedo.jp
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報道に関するお問い合わせ
トータルケア・システム株式会社
TEL:092-588-3365 / MAIL:info@totalcare-system.co.jp
住友重機械エンバイロメント株式会社 経営企画部
TEL:03-6737-2700 / MAIL:shiev.zmz_kan@shi-g.com
大王製紙株式会社 経営企画本部 広報・IR課
TEL:03-6856-7501 / MAIL:kouhou@daiogroup.com
TOPPAN株式会社 広報本部
TEL:03-3835-5636 / MAIL:kouhou@toppan.co.jp
株式会社日本触媒 経営企画本部 コーポレート・コミュニケーション部
TEL:03-3506-7605 / MAIL:shokubai@shokubai.co.jp
株式会社リブドゥコーポレーション 経営企画室
TEL:0120-662-115 / MAIL:kouhou@livedo.jp