小型脱硝装置(SCR)
基本情報
SCR法(乾式アンモニア選択接触還元法)とは
NOxを含む排ガスにアンモニア等の還元剤(*)を混合。触媒層を通過させ、NOxを窒素と水に分解します。脱硝反応を表す式は以下の通りです。
(1)4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O
(2)2NO2+4NH3+O2→3N2+6H2O
(3)6NO2+8NH3→7N2+12H2O
(*) 都市部や工場内などでは、取り扱いが容易な尿素水を還元剤に使用する例があります。
脱硝反応図
特長・当社の強み
- 1987年販売開始。豊富な納入実績(産業炉、ごみ焼却炉、ボイラー、各種発電装置向け)
- 自社開発した触媒をベースに一品一様の脱硝装置を設計・製作
- 高濃度のNOx除去や高脱硝率が必要な難易度の高い排ガス処理も可能
- 設置スペースに見合ったコンパクトな装置設計が得意
- 脱硝装置納入後の定期点検、触媒の経年劣化診断、触媒交換などの各種アフターサービスも実施
システム概要
- 低減NOx相当量の還元剤を特殊な注入ノズルから煙道内に噴霧(注入量は負荷変動に追随)
- 還元剤が均一分散した排ガス(NOx含む)は反応器の触媒層を通過し、無害な窒素と水蒸気に分解
排ガス処理フロー図1
反応器詳細図
排ガス処理フロー図2(還元剤:尿素水)
用途例
実施例
産業炉 | ごみ焼却炉 | 発電装置 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
ガスタービン | ディーゼルエンジン | ガスエンジン | ||||
排 ガ ス 組 成 | ガス量 (Nm3/h) | 2,000~55,000 | 10,000~75,000 | 15,000~80,000 | 3,000~45,000 | 10,000~40,000 |
NOx (ppm) | 10~2,500 | 100~500 | 30~150 | 800~1,500 | 50~250 | |
O2 (%) | 5~21 | 5~12 | 12~18 | 10~13 | 10~15 | |
SOx (ppm) | 0~30 | 1~30 | 0~1 | 0~200 | 0~5 | |
H2O (%) | 1~25 | 15~35 | 4~7 | 4~7 | 8~12 | |
触 媒 性 能 | 処理温度 (℃) | 175~300 | 175~220 | 200~380 | 330~400 | 350~400 |
SV (h-1) | 1,000~8,000 | 1,500~4,000 | 8,000~20,000 | 5,000~15,000 | 5,000~15,000 | |
脱硝率 (%) | 60~98 | 50~95 | 70~90 | 20~92 | 80~95 |
ご状況に合わせた脱硝装置のご提案が可能です。まずは、お気軽にお問合せください。