国内グループ会社

日本乳化剤株式会社

主な事業内容界面活性剤および化成品の製造・販売

2022年度の活動として、労働安全衛生では、過去に当社で発生した全労働災害事例を解析し、年齢層別などの切り口で傾向を把握しました。これらの傾向を踏まえ、日々の地道な基本安全活動を推進し、災害リスク低減に努めます。
品質では、2019年度以降の品質ヒヤリハットを解析した結果、発生時の作業者自身の状況として、「気付かなかった」や「普段通りの慣れた作業」の項目が上位を占めていました。普段通りの慣れた作業の中にはトラブル発生因子が隠れている可能性があることから、トラブルの未然防止のため、ヒヤリハットで挙げられた気付きを活用していきます。
環境保全では、PRTR法対象物質の大気排出量削減対策を実施し、改善を進めてきました。改善検討中のテーマについては調査を進め、さらなる排出量削減につなげます。
社会とのコミュニケーションでは、鹿島工場において、3年ぶりに実施された日川浜海水浴場の海岸清掃に29名(当社社員のご家族12名を含む)が参加しました。
今後も、安全操業に努め、さらなるRC活動の充実を推進します。

鹿島工場 日川浜海水浴場の海岸清掃

インタビュー機器更新計画に基づくUPS(無停電電源装置)の更新

日本乳化剤株式会社
エンジニアリング部
⿅島設備保全課
主任 近野 智史

当社鹿島工場では、機器更新計画に基づき各種機器の更新を進めています。UPSは、定期メンテナンスを実施し安定稼働を継続していましたが、停電が発生した際の重要な機器となっているため、計画通り、2022年度に機器を更新しました。
UPS更新後の2022年10月、当工場の地区は暴風雨による付近の送電線トラブルの影響で、停電が発生しました。当工場も全停電となりましたが、非常用発電設備が起動するまでUPSから安定的に電源供給し、DCS(分散型制御システム)の電源が遮断されることなく、安全にプラントを制御することができました。
今後も計画的に機器の更新を進め、プラントの安定稼働に向けて取り組んでいきます。

日触テクノファインケミカル株式会社

主な事業内容(メタ)アクリル酸誘導体など化成品、光電子材料などの製造・販売

2022年度は若手社員による不休災害が発生したため、取り扱い機器の改めての教育実施などの再発防止対策を取りました。労働災害未然防止のため、危険予知(KY)、ヒヤリハット活動に継続して取り組み、変更のあった作業は、リスクアセスメントを見直しています。また、7月に安全大会、10月に衛生大会を実施し、安全活動の啓蒙を図っています。
環境保全の取り組みとして、廃棄物発生量、PRTR法対象物質排出量、エネルギー使用量について、2021年度原単位以下への削減を目標とし、生産設備の効率的な運転を図っています。さらに、中期計画では、蒸気ボイラーの燃料を重油から都市ガスに転換し、CO₂排出を削減するなどの環境負荷低減に取り組んでいます。
保安防災は、若手社員が多くなっていることから、市川共同防災センターの協力のもと規律訓練を実施しました。また、総合防災訓練は地震発生に伴う津波を想定した避難訓練と、発災対応訓練を実施しました。
2023年度も新型コロナウイルス感染症対策を継続し、安全活動、防災活動に取り組んでいきます。

市川共同防災センターによる規律訓練
総合防災訓練

日本ポリマー工業株式会社

主な事業内容合成樹脂の製造・販売

当社では2022年度、残念ながら休業災害が1件、不休災害が4件(うち1件は協力会社)と労災が多発し、なかでも、新入社員や職務経験の浅い社員の被災が増えていることを重く受け止めています。これに対する取り組みの一環として、ヒヤリハットの記載様式や提出システムを一新し、ヒヤリハット活動の活性化を図っています。また、現場表示の見直し(ユニバーサルデザイン表示類の検討)や教育カリキュラムの見直しにも着手しています。
一方、保安防災関係では毎年実施している公設消防との合同防災訓練を、従来のシナリオに沿った形からより実践に近づけるために、各事象発生のタイミングなどを公設消防がコントロールする“ブラインド”方式に近い形で実施しました。その結果、新たに多くの課題が発覚し、今後の糧とすることができました。
今後も可能な限り全員参加でRC活動に取り組み、無事故・無災害を目指します。

合同防災訓練

日宝化学株式会社

主な事業内容ヨウ素、ヨウ素化合物、医薬・農薬原料および天然ガスの製造・販売

2022年度からRC中期3カ年計画を策定し、RC活動を推進してきました。
労働安全衛生では残念ながら4件の不休災害が発生しました。事故の型分類では1件が「切れ」、3件が「有害物との接触」に該当します。原因は慣れ・油断による不安全行動であり、改めて安全基本行動の徹底と安全意識の向上に取り組んで再発防止に努めます。また、2022年度はチームワークの強化、相互啓発の推進を図るため、同じ職場で働くグループ会社社員も参加した「職場 de 安全宣言」ポスターを作成しました。
環境保全ではカーボンニュートラルへの取り組みを開始するため、「環境保全部会」を新たに発足しました。GHG削減目標の達成に向け、まずは排出量の把握に取り組み、ヨウ化物イオンと天然ガスを含有する地下水(かん水)を採取する坑井から自噴するメタンを新たなGHG発生源として特定し、排出量を算定しました。
今後も全員参加のRC活動を推進していきます。

「職場 de 安全宣言」ポスター
かん水・天然ガスを採取する坑井(こうせい)

東京ファインケミカル株式会社

主な事業内容防腐剤、防カビ剤、殺菌剤、ブライン、塩ビ安定剤などの製造・販売

第8次RC推進計画の初年度にあたる2022年度も、前年度に引き続き「安全が生産に優先する」を基本としてRC活動に取り組みましたが、残念ながら2件の労働災害が発生しました。2件とも若手社員による労働災害で、現在経験の浅い若手社員を交えて、過去に実施したリスクアセスメントの見直しを進めており、労働災害ゼロに向けて活動していきます。
環境保全の取り組みとしては、廃棄物の削減・分別に継続して取り組んでおり、廃プラスチックについてはリサイクル率を大幅に向上することができました。
また、2023年2月に横須賀市より優良工場として、当社横須賀工場が表彰されました。表彰式は、上地市長が当社工場に来場され執り行われました。
今後もRC活動に全社的に取り組み、さらなる活動の充実に努めていきます。

優良工場表彰式

中国化工株式会社

主な事業内容粘着加工製品、樹脂微粒子の製造・販売

2022年度は労働安全面で2016年以来の休業・不休ゼロ災害を達成し、休業無災害記録は目標の1,800日を達成しました。活動内容としては従来から継続しているヒヤリハット、リスクアセスメント、過去労災事例の再教育を実施しました。またグループ会社で新入社員の労働災害が多発していることを踏まえて、2023年度は若手社員への安全教育を新たに計画しています。
環境保全では2021年に実施したボイラーの更新(燃料の都市ガス化)により2030年度GHG排出量削減目標「2014年度比30%削減」達成に向けて着実に進捗しています。
2020年から始めた改善・提案活動「中化改善ACTION」は2年間の実績で、284件の提案があり、作業負荷の低減、情報の共有化、安全・品質改善面で成果をあげています。
今後もRC活動を推進してゼロ災害の継続、環境負荷の低減を目標に活動していきます。

休業無災害記録
中化改善ACTION 改善掲示板

日触物流株式会社

主な事業内容化学品の物流全般

日触物流グループは、環境に優しく、安全・確実な、質の高い化学品などの物流サービスを提供し、RC活動を通じて社会に貢献することを重要な経営施策と位置付けています。環境負荷低減活動としてGHG排出削減、無事故・無災害活動として危険予知活動の実施、高度運行情報システムの適正運用、衝突被害軽減ブレーキ搭載車輌の導入などを最優先事項として取り組みを進めています。
また、環境災害事故の未然防止、省エネルギー・省資源の推進、車両設備災害の未然防止、化学品輸送・取り扱い上の問題の未然防止、ホワイト物流の推進などを重点項目とした取り組みも進めています。

高度運行情報システム「みまもりくん」
衝突被害軽減ブレーキ

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