資源循環・廃棄物削減
日本触媒グループは環境保全方針の中で、「廃棄物や化学物質の排出量を削減するとともに、水資源を含む資源の循環および有効活用を推進し、循環型社会の実現に貢献します。」「環境負荷低減に貢献する製品や技術の開発、提供を積極的に行います。」と定めており、計画的な資源循環・廃棄物削減を推進しています。
具体的には、外部最終埋立処分量の削減を目指す“ゼロエミッション”ならびに外部処理委託する廃プラスチック量の削減目標を掲げ、着実に削減を進めています。また、当社グループの各生産拠点からの廃棄物量・リサイクル量に関するデータを収集・把握・管理するとともに、資源の有効利用に向けた廃棄物分別教育を徹底しています。
プラスチック資源循環促進法への対応
日本触媒では、プラスチック使用製品産業廃棄物などの抑制と再資源化の促進に取り組んでいます。中期RC基本計画2027では、2030年度までに外部処理委託する廃プラスチック量を2021年度実績(2,893トン)比で50%削減する目標を定めています。
2025年度に外部処理を委託した廃プラスチック量は、生産時の排出量の抑制や、廃樹脂およびプラスチックパレットのマテリアルリサイクルの拡大により、1,487トン(2021年度比49%削減)となりました。
引き続き、廃プラスチックの排出量抑制と再資源化(ケミカル/マテリアルリサイクル)を推進していきます。
外部最終埋立処分量の削減
循環型社会形成を目指した取り組みの一つとして、廃棄物削減の推進が求められています。日本触媒は「ゼロエミッション(外部最終埋立処分量が廃棄物発生量の0.1%以下)の達成と継続」を目標に掲げ、分別回収やリサイクルなどを推進しています。
2025年度も分別回収の徹底とリサイクルの推進はもちろんのこと、廃棄物を削減する工程改良、副生物の再利用および製品残さの場内処理により外部最終埋立処分量を削減し、ゼロエミッションを継続しています。
廃棄物フロー図

グループデータ
廃棄物排出量の推移

リサイクル量の推移

外部最終埋立処分量の推移

社員の声
廃SAPの有効活用による資源循環・廃棄物削減
私は高吸水性樹脂(SAP)の製造プロセス改善や新技術の検討を担当しています。SAP製造工程では、重合や粉砕の過程で形状や性状の異なる廃SAPが発生し、従来はその多くを廃棄処理していました。廃棄処理に伴うコスト削減や環境負荷低減が課題となる中、SAPの廃棄量削減に向けた検討に取り組みました。
SAPの廃棄量削減に向け、まずは発生抑制や設備面での対策を講じてきましたが、実施可能な施策は既にやり尽くしており、なお一定量は廃棄せざるを得ない状況でした。そこで、この廃棄として残る部分への対応として、廃SAPを資源として再利用することに軸足を置いた取り組みを進めることとしました。
当社では従来より、比較的扱いやすい一部の廃SAPを、水分を多く含む汚泥を取り扱いやすくするための固化剤として汚泥固化事業者に提供してきました。この実績を踏まえ、従来は廃棄していた形状や性状の異なるSAPについても同様の仕組みで活用できないか検討しました。
私は廃SAPの性状整理や再利用可否の検証に加え、先方および仲介業者との調整を担当しました。特に、ゲル状で固まった廃SAPでも汚泥中に適切に分散させ、安定的に汚泥の固化ができるように、先方の現場にて検証を行い試行錯誤を重ねました。また、SAP製造現場での作業員への廃SAP分別負担が増えないよう、分別区分の集約や運用ルールの簡素化にも注力しました。
本取り組みにより、製造工程から発生する廃SAPの約6割を削減し、廃プラスチックとしての発生量を年間約600トン削減しました。さらに、従来は廃棄していた廃SAPを販売することで、廃棄処理コストの削減にも寄与しました。今後も現場に根差した改善を継続し、循環型社会の実現に向けて、資源循環や廃棄物削減に貢献していきます。

吸水性樹脂製造部
松原 真文