姫路製造所

製造所概要

所長執行役員 岡崎 和人
所在地兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992-1
従業員数1,252名 (研究所を含む) (2026年3月末)
生産品目アクリル酸、アクリル酸エステル、無水マレイン酸、高吸水性樹脂、樹脂改質剤、電子情報材料、脱硝触媒、ダイオキシン類分解触媒 など
製造所長 岡崎 和人

2025年度のRC活動の実績

労働安全衛生重篤災害 0件、休業災害 1件、不休災害 6件(協力会社含む)
保安防災1級保安事故 0件、2級保安事故 0件
環境保全約7,400kL/年(原油換算)相当の省エネ対策実施

労働安全衛生では、安全基本行動※1の実践結果を活用し、基幹職による継続的な指導・啓発を実施することで、安全考動※2のさらなる定着を推進しました。また、現場の成功事例に着目した「Safety II」の取り組み※3を展開しています。ヒヤリハットに含まれる「成功のコツ」(うまく回避できた要因)の共有などを通じて、さまざまな変化に対応できる、しなやかな現場づくりにつなげていきます。
保安防災では、2023年度下期より「保安力改革2025」と称し、ヒューマンエラーに起因する保安事故の防止に取り組んでまいりました。その結果、保安事故の抑止や製造所員の保安意識の向上に一定の成果が得られました。本活動は2025年度に当初予定していた取り組みを完了し、活動を通じて抽出した課題は来期以降のRC活動計画に反映させ、引き続き保安力の向上に努めていきます。
環境保全では、省エネルギー、CO2削減、水使用量、環境負荷物質の削減などの主要な環境目標を達成しました。また、マテリアルリサイクルの推進により、資源の有効利用と廃棄物削減にも引き続き貢献しています。
今後も所員一人ひとりが、日々の経験を通じて学び、成長し、相互理解と協力によりレジリエンスを高め、高い安全性と生産性が両立する製造所を築いていきます。

  1. 安全基本行動:労働災害防止のため、全員が日常的に実践すべき基本行動「一呼吸」「指差呼称」「手すり持ち」
  2. 安全考動:安全を最優先に、自ら考え、判断し、主体的に行動すること
  3. 「Safety II」の取り組み:現場での「うまくいった行動」を共有し、主体的な安全行動を増やして労働災害の未然防止につなげる取り組み

事故伝承教育

2012年9月に発生したアクリル酸製造施設爆発・火災事故から約14年が経過し、事故以降に入社した人員は既に姫路製造所員の約4割に及んでいます。
このような状況の中、事故の詳細や、将来にわたり引き継ぐべき再発防止の取り組みの意義について正しく伝えていくことが今後の課題となっています。
これまで行ってきた資料による教育だけでは伝承できる内容に限界があったことから、事故の伝承および風化防止を目的とした社内教育施設「事故伝承センター」を新設しました。
事故伝承センター内には、発災タンクの実物を中心として周囲に説明パネルや解説動画、発災現場の再現模型などを設置しています。これらを用いて、事故の経緯や原因・対策を正確に分かりやすく所員へ伝えることで、再発防止の取り組みの意義を自分事として理解できる教育を行っています。
このような重大事故を二度と起こさないよう、今後も所員の安全意識を高め、安全文化の醸成を推進していきます。

事故伝承センター

液体飛散の危険性を体感する教育

2025年10月に、生産部門の人財育成を目的として建設を進めてきた人財育成伝承センターが完工し、技術・技能教育を開始しました。体験・体感型教育を拡充することで、安全に対する感受性を高め、ヒューマンエラーなどの低減を目指します。
化学工場では、危険物や有害な液体を取り扱う場面が多く、作業者一人ひとりに正しい知識と的確な判断が求められます。当製造所では、人財育成をRC活動の重要なテーマと位置付け、過去の災害事例から危険のポイントを学ぶとともに、被液体感装置を活用した体験型教育を実施しています。
被液体感装置では、透明な板で囲われた内部において、配管から水が勢いよく漏れ出る状況を再現しています。これにより、液体が飛散した際の危険性を、視覚的・直感的に理解できるようにしています。あわせて、配管内の圧力を適切に抜くことの効果と重要性についても体験でき、現場で必要となる知識と技能を効果的に習得することにつなげています。
今後も継続的な教育を通じて安全意識を高め、安全確保に不可欠な人財育成を着実に推進していきます。

災害事例学習
被液体感装置

トピック
電力需給バランスの安定化に寄与する「デマンドレスポンス」への参画

発電量が不安定な再生可能エネルギーの導入拡大にともない、電力の需給バランスを調整する方法として「デマンドレスポンス(DR)」が注目を集めています。姫路製造所は、社会貢献活動の一つとしてDRアグリゲーター※と契約を締結して、2021年度から継続的にDRに参画しています。猛暑や厳冬、悪天候などにより電力需給がひっ迫した際に、DRアグリゲーターからの要請に基づき、発電余力を活用して系統電力からの受電量を低減することで、電力需給バランスの安定化に貢献していきます。

※DRアグリゲーター:複数の需要家を集約して需給調整を行う事業者

製造所データ

エネルギー使用量・消費原単位の推移

※1 「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律(省エネ法)」の改正に伴い、2023年度実績から算定方法を見直しました。

CO₂排出量・原単位の推移

※2 カーボンオフセット都市ガスのオフセット量を含みます。
※3 「地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)」の改正に伴い、2023年度実績から算定方法を見直しました。

SOx、NOx、ばいじん排出量の推移

COD排出量の推移

廃棄物排出量、リサイクル量、外部最終埋立処分量の推移

PRTR法対象物質排出量の推移

  

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