国内グループ会社

日本ポリマー工業株式会社

主な事業内容合成樹脂の製造・販売

2023年度より、全従業員から会社に対するさまざまな意見(改善点)を募集し、それに基づいて変革を進める「リフォーマーズ活動」に取り組んでいます。2024年度は「リフォーマーズ・デー」として、年間活動のまとめとなる発表会を2月に実施しました。
環境保全の新たな取り組みとして、2024年度は、生産設備の蒸気使用量削減を外部コンサルタントの指導の下、ワークショップ形式で実施しました。まず、勉強会を開き、蒸気使用量削減を考える上で必要となる基礎知識や計算法について学びました。その後のワークショップでは、反応槽での蒸気損失について理論値と実績値を比較しながら分析し、蒸気使用量削減の可能性を検討しました。
保安防災面では、毎年行っている公設消防との合同防災訓練を実施しました。さらに、2023年度から継続している老朽化設備の更新案件として、消火栓配管の第2期工事なども実施しました。
今後も、可能な限り全員参加でRC活動に取り組み、無事故・無災害を目指します。

リフォーマーズ活動
合同防災生訓練

インタビュー
廃水処理設備の能力向上と蒸気使用量の削減

当社では、水系アクリル樹脂の生産量が全体の約9割を占めており、生産設備やローリー車、製品コンテナなどの洗浄に伴う廃水が平均して1日に約150トン発生しています。この廃水は、化学処理および生物処理によって処理されています。
今回、貯槽類の更新と増設、使用する補助薬剤の見直し、および曝気方法の変更により、処理能力を向上させました。その結果、COD値などの排出基準値を守りつつ、従来より約20%の能力アップが可能となりました。
さらに、廃水処理ヤードの蒸気使用量の削減にも取り組み、処理能力の向上を基に運転条件を見直した結果、蒸気使用量も大幅に削減できることがわかりました。現在、その削減効果を精査中です。
今後も、処理能力の向上と蒸気使用量の削減に取り組んでいきます。

日本ポリマー工業(株)
生産部
坂本 大

日本乳化剤株式会社

主な事業内容界面活性剤および化成品の製造・販売

2024年度の活動として、労働安全衛生では、危険への感受性をさらに高めるために、社内だけでなく社外の危険体感学習にも参加しました。また、過去の労災事例の傾向分析結果を共有し、安全意識の向上に努めています。
保安防災では、川崎事業所のR&Dセンター屋上に保安防災用カメラを3台設置しました。非常事態発生時には、最大21倍望遠で鮮明に現場を確認できます。これにより、迅速な判断が可能となり、非常対策体制の強化が期待できます。また、社会貢献の一環として、川崎事業所の事務厚生棟を川崎市津波避難施設として登録し、非常時の一時避難場所として活用します。
社会とのコミュニケーションでは、鹿島工場において、近隣企業と「女性活躍」に関する懇談会を開催、また、地元高校とデュアルシステムによる実習を行うなど、地域とのつながりを深めました。この実習は、学校での座学と並行して行われ、生徒が学びながら実践的な知識や経験を養うことができます。
今後も、安全操業に努め、さらなるRC活動の充実を推進します。

保安防災用カメラ映像

中国化工株式会社

主な事業内容粘着加工製品、樹脂微粒子の製造・販売

労働安全衛生について、2024年度は休業・不休災害ゼロを達成しました。RC活動では、以前から行っているヒヤリハットやリスクアセスメントの徹底に加え、これまで一部の道路横断時にのみ実施していた指差呼称を、各部門内でも実施するように拡大しました。また継続して改善が進む風土づくりのために、2020年度より取り組んでいる職場改善活動の一環として、2024年度は「職場改善快適化作戦」を実施しました。この作戦では、外部コンサルタントを活用し、5S活動、ムダ・ムラ・ムリの抽出手法および問題解決STEPについて改めて学びました。5S活動で作業効率を意識した整理整頓を実践することで、快適な職場環境に一歩近づきました。
環境保全の取り組みでは、産業廃棄物として外部リサイクル処理していたプラスチック製パレットの有価物化により、廃棄物削減を実現しました。
今後もRC活動を推進して、無事故・無災害、環境負荷の低減を目標に活動していきます。 

職場改善活動
工具の整理

日触物流株式会社

主な事業内容化学品の物流全般

日触物流グループは、環境に優しく、安全・確実な、質の高い化学品などの物流サービスを提供し、RC活動を通じて社会に貢献することを重要な経営施策と位置付けています。環境負荷低減活動としてGHG排出削減、無事故・無災害活動として危険予知活動の実施、高度運行情報システムの適正運用、衝突被害軽減ブレーキ搭載車輌の導入などを最優先事項として取り組みを進めています。
また、環境災害事故の未然防止、省エネルギー・省資源の推進、車両設備災害の未然防止、化学品輸送・取り扱い上の問題の未然防止、ホワイト物流の推進などを重点項目とした取り組みも進めています。

高度運行情報システム「みまもりくん」
衝突被害軽減ブレーキ

日触テクノファインケミカル株式会社

主な事業内容(メタ)アクリル酸誘導体など化成品、光電子材料などの製造・販売

昨年度に続き2024年度も若手社員による不休災害が発生しました。改善策として作業の標準化や保護具の着用を徹底し、さらに作業リスクアセスメントの見直しを行いました。また、化学物質リスクアセスメントについては、これまで簡便なコントロールバンディング法を使用していましたが、2023年4月の労働安全衛生法改正を受け、より詳細な中央労働災害防止協会のリスク評価法を取り入れた自社の方法を確立し、リスク評価を進めています。
環境保全では、CO2排出量、廃棄物の発生量、PRTR法対象物質の排出量、そしてエネルギー使用量の削減に取り組んでいます。CO2排出量については、2023年度に導入したガスボイラーの本格稼働により削減が進みました。今後も重油ボイラーからガスボイラーへの置き換えを進めることで、CO2排出量のさらなる削減を計画しています。また、廃棄物、PRTR法対象物質、エネルギー使用量については、安定した生産と生産性の向上により、2023年度比での原単位低減を目指しています。
保安防災の取り組みとして、2024年度も共同防災センターの参加のもと、総合防災訓練を実施しました。訓練は地震発生や火災発生を想定したシナリオに沿って行われ、共同防災センターとの発災時の協力体制を確認しました。

ガスボイラー
総合防災訓練

東京ファインケミカル株式会社

主な事業内容防腐剤、防カビ剤、殺菌剤、ブライン、塩ビ安定剤などの製造・販売

昨年度に引き続き、2024年度も労働災害ゼロを目標に安全活動に取り組みましたが、残念ながら1件の労働災害が発生しました。2022年度に発生した災害を受け、作業をさらに細分化したリスクアセスメントを実施してきましたが、今回の災害はリスクアセスメントで想定できていませんでした。若手社員の労働災害とともに、想定が困難なリスクも課題の一つであり、防止策の検討を進めていきます。
環境保全の取り組みとして、これまで埋立処分されていたPET樹脂粉末をリサイクル品として回収できるようになりました。その他の廃棄物についても、埋立廃棄をできるだけ減らす活動を継続していきます。
2025年度もRC活動と安全基本活動を推進し、労働災害ゼロと環境負荷低減を目指します。

災害発生箇所への注意表示

日宝化学株式会社

主な事業内容ヨウ素、ヨウ素化合物、医薬・農薬原料および天然ガスの製造・販売

2024年度は、RC中期計画の最終年度として、目標達成に向けてさまざまな取り組みを進めてきました。
労働安全衛生では、残念ながら、非定常作業中に1件の不休災害が発生しました。原因を徹底的に究明し、安全性の高い機器への変更、作業方法の見直し、複数人での危険予知(KY)の徹底など、再発防止策を着実に実行しています。
一方で、近年増加傾向にあった薬品による労災への対策として、コロナ禍で中断していた自製設備による被液体験教育を再開しました。薬品に触れる疑似体験を通して、従業員の安全意識の向上を図っています。
環境保全では、地球温暖化対策に取り組んでいます。2024年度はヨウ素などを採取する坑井から排出されるメタンガスの削減技術確立に注力しました。この技術を確立したことで、2030年度には年間約5,400トンの温室効果ガス(GHG)を削減できる見込みです。
今後も、従業員一人ひとりが主体的に参加し、より安全で環境に優しいRC活動を推進していきます。

被液体験教育

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