国内グループ会社

日触テクノファインケミカル株式会社

主な事業内容(メタ)アクリル酸誘導体など化成品、光電子材料などの製造・販売

2025年度も全部署でレスポンシブル・ケア(RC)活動に取り組みましたが、9月には屋内での充填作業中に熱中症を発症した作業者が緊急搬送される労働災害が発生しました。近年の異常な高温を踏まえると、作業者個々の体調管理に加え、作業者同士や監督者とのコミュニケーションが、熱中症予防の観点からこれまで以上に重要であることを改めて認識しました。一方で、注意喚起や水分補給の励行といった個人の注意や行動に依存した対策では限界があることも明らかになりました。本事案は、作業者の判断や運用に左右されにくい仕組みの構築に向け、設備やルール、作業環境の在り方そのものを見直す機会となりました。
環境保全の分野では、新たに排水処理設備においてバイオ製剤を用いた汚泥減容化の取り組みを行っています。生産過程で発生する排水の適切な処理は、安定した生産活動の継続と環境保全の両立に不可欠です。本取り組みにより、排水処理設備の安定稼働を維持しつつ、廃棄物およびエネルギー使用量の削減を図り、環境負荷の低減を目指しています。
保安防災の分野では、2025年度も総合防災訓練を実施しました。従来のシナリオに沿った訓練に加え、一部で想定外の要素を取り入れたシナリオレス訓練とすることで、突発的な事象発生時の情報確認方法など、通常の訓練では気づきにくい細かな課題を把握しました。

排水処理における汚泥減容化の取り組み

インタビュー
ボイラー燃料転換によるCO2発生量削減への取り組み

当社では、温室効果ガス排出量削減を重要課題と位置づけ、その取り組みの一環として、重油ボイラーから都市ガスを燃料とするボイラーへの転換を段階的に進めています。
都市ガスへの燃料転換により、燃焼時のCO2排出量が削減され、環境負荷の低減につながっています。また、その結果、燃料由来の運転コスト低減も実現しています。
なお、新設したガスボイラーには脱酸素装置および排ガス中和装置を備え、腐食リスクの抑制やブロー水処理の自動化による作業負荷軽減に寄与しています。
今後は、2027年度の工事完工を目指し、全ボイラーの都市ガス化を進めることで、CO2排出量削減を含むさらなる環境負荷低減に取り組んでいきます。

日触テクノファインケミカル(株)
生産技術部
小野 裕太

日触物流株式会社

主な事業内容化学品の物流全般

日触物流グループは、環境に優しく、安全・確実な、質の高い化学品などの物流サービスを提供し、RC活動を通じて社会に貢献することを重要な経営施策と位置付けています。環境負荷低減活動としてのGHG排出削減、ならびに無事故・無災害活動としての危険予知活動の実施、高度運行情報システムの適正運用および衝突被害軽減ブレーキなどを搭載した先進安全自動車(ASV:advanced safety vehicle)の導入を、最優先事項として取り組んでいます。
また、環境災害事故の未然防止、省エネルギー・省資源の推進、車両設備災害の未然防止、化学品輸送・取扱い上の問題の未然防止、ホワイト物流の推進などを重点項目とした取り組みも進めております。

高度運行情報システム「みまもりくん」
衝突被害軽減ブレーキ

日宝化学株式会社

主な事業内容ヨウ素、ヨウ素化合物、医薬・農薬原料および天然ガスの製造・販売

2025年度は、RC第2次中期計画に沿って、さまざまな取り組みを進めました。
労働安全衛生の分野では、日常の安全基本行動の徹底に取り組み、休業災害ゼロ・不休災害ゼロを達成しました。特に、同じ職場で働く仲間同士が声を掛け合いながら安全意識を高めることを目的に、「職場de安全宣言」活動を継続しています。2025年度も、各職場の集合写真と宣言文を掲載したポスターを作成し、安全文化の醸成につなげています。
また、2025年度より保安防災委員会を新たに発足させ、火災・漏えい・爆発・自然災害への備えなど、保安防災活動を組織的に統制する体制を整備しました。委員会主導のもと、火災への初動対応力向上を目的として、所轄消防署の指導を受け、初めて大型消火器(50型)を使用した訓練を実施し、火災発生時における確実な対応動作の習得を図りました。
環境保全の分野では、GHG削減に向けた取り組みを推進しています。コージェネレーション設備更新(2027年11月稼働予定)により、年間3,000トン-CO2の削減が見込まれ、2030年度目標の達成に向けた大きな前進となる見通しです。
今後も「安全が生産に優先する」の理念のもと、全員参加でRC活動を推進してまいります。

大型消火器使用訓練
職場de安全宣言

日本乳化剤株式会社

主な事業内容界面活性剤および化成品の製造・販売

2025年度より、第6次RC推進基本計画(2025~2027)がスタートしました。第5次計画までの継続課題に加え、第5次計画の評価・反省を踏まえて新たに抽出された課題の解決に向け、各分野で取り組みを進めています。
労働安全衛生の分野では、過去の労働災害事例分析から、作業ごとの危険の見落としやリスク評価不足が共通課題として確認されました。これを受け、「危険作業の網羅的な洗い出し・評価・リスク低減」を重点項目とし、作業に潜む危険性への気づきを高める活動を推進しています。
品質の分野では、手順書・要領書の整備や過去事例教育に加え、不具合要因を構造的に整理・分析する手法を用いたリスク評価に基づく品質保全活動を開始しました。また、金属不純物管理に関する管理体制強化と知識向上を目的として、技術研究部門が川崎事業所および鹿島工場で、その基本的な考え方や留意点について講演を実施しました。
社会とのコミュニケーションの分野では、川崎事業所において「第18回川崎国際環境技術展」に参画し、地域企業との交流を深めました。あわせて、川崎市主催の「環境出前授業」に参加し、当社製品を事例として紹介する授業を高校生向けに実施しました。
今後も、安全操業を最優先に、RC活動の充実に取り組んでいきます。

環境出前授業

東京ファインケミカル株式会社

主な事業内容防腐剤、防カビ剤、殺菌剤、ブライン、塩ビ安定剤などの製造・販売

労働安全衛生の分野では、前年度に引き続き「労働災害ゼロ」の継続を目標に各種安全活動に取り組み、2025年度においても労働災害ゼロを達成しました。今後も、ヒヤリハット事例の収集やKY(危険予知)活動、危険作業を対象としたリスクアセスメントを通じ、労働災害ゼロの維持を図りながら、安全活動を継続的に推進していきます。
環境保全の分野では、工場内における雨水の排水経路について詳細な確認・調査を実施しました。これまでは雨水の流れが十分に把握されておらず、化学物質の漏えいが発生した場合に、漏えい物の拡散経路を即座に把握・追跡することが難しい状況でした。そのため、状況確認や適切な判断、初動対応が遅れるなどの課題がありました。
今回の調査により、工場内の雨水経路が明確になり、漏えい発生時のリスク評価の精度が大幅に向上しました。これにより、影響範囲の迅速な特定や、状況に応じた対策の立案・実施が可能となり、工場全体の安全性および環境保全体制の強化につながっています。
今後も、RC活動を全社的に推進し、安全・環境両面での取り組みを継続的に充実させていきます。

雨水経路の表示

中国化工株式会社

主な事業内容粘着加工製品、樹脂微粒子の製造・販売

2025年度は、不休災害が2件(薬傷・挟まれ)発生しました。いずれも「これまで問題がなかったから大丈夫」という油断が一因であったことから、改めて基本に立ち返る必要があると認識しました。これを受け、安全基本行動である「一呼吸」「指差呼称」の徹底、ならびにリスクアセスメントおよびヒヤリハット活動※1の強化を図り、従業員一人ひとりの危険感受性の向上に努めてまいります。
また、新たな経営方針のもと、「安全第一」を最優先に、5S活動※2の推進およびコンプライアンスの徹底を通じて、従業員全員が安心して働ける職場環境の構築に取り組んでまいります。
なお、倉敷商工会議所より、永年にわたる功績が認められ、優良商工従業員として4名が表彰されました。今回の受賞を励みに、今後も安全および品質の向上と、地域社会への貢献に努めてまいります。

  1. ヒヤリハット活動:日々の業務の中で、事故には至らないが、「ヒヤリ」または「ハッ」とした経験について、何故それが起きたか、どうすれば回避できるかを明らかにし、設備や行動の面より安全対策をとること
  2. 5S活動:整理、整頓、清掃、清潔、しつけの5つの「S」を推進し、活動すること
優良商工従業員表彰

日本ポリマー工業株式会社

主な事業内容合成樹脂の製造・販売

当社では、事故・トラブルの未然防止を重要な課題と捉え、RC活動の一環として安全対策の強化に取り組んでいます。
その取り組みの一つとして、フォークリフトによる軽微な事故の再発防止を目的に、外部講師を招いた安全教育を実技形式で実施しました。本教育には、当社社員に加え、構内でフォークリフトを操作する協力会社の社員にも参加いただきました。
教育では、運転操作だけでなく、日頃の身だしなみや安全意識が行動に与える影響についても助言を受け、社内だけでは気づきにくい視点から安全の重要性を再認識する機会となりました。今後も同様の教育を年1回程度、継続して実施する予定です。
また、2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)への対応として、8項目について「姫路市SDGs宣言」を行いました。当社の姫路市SDGs宣言書は姫路市のホームページにて公表されています。
今後も安全を最優先に、社員および関係会社が一体となってRC活動に取り組んでまいります。

フォークリフトでの安全教育
  姫路市SDGs宣言書

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