海外グループ会社

PT. NIPPON SHOKUBAI INDONESIA
| 主な事業内容 | アクリル酸およびエステル、高吸水性樹脂の製造・販売 |
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安定かつ安全な操業の維持を最優先課題として、当社は緊急時の備えおよび対応体制の強化に継続的に取り組んでいます。中核となる緊急対応チームをシフト操業要員と統合し、プラントエリアにおいて24時間体制で即応可能な対応体制を構築しています。
2025年度第3四半期には、SAPプラントエリアにおいてフェーズ1の緊急時対応訓練を期間中に複数回実施しました。本訓練は、SAPプラントが2013年に商業運転を開始して以来、SAPプラントエリア内で初めて実施された、実際の消火活動を伴わない模擬訓練でした。
訓練シナリオは、SAPプラント5階において、ブロワーの温度制御異常により温度が上昇し、上限を大きく超えたことを示す警報が発報した結果、火災が発生したという想定でした。
本訓練では、シフト操業責任者の指揮のもと、シフト操業員、警備員および救急要員が対応にあたりました。
これらの訓練を通じて、高層建屋における消火活動および高所からの負傷者救出に関する課題や問題点の把握と評価を行い、緊急対応能力のさらなる向上を目指しました。


インタビュー
熱処理機のトラブル未然防止
グループ会社の製造ラインに設置されている熱処理設備において、保温材内部で燻焼※1が発生する事例が確認されました。
本事例は、熱処理設備の出口シュート部に設置された廃グリースセパレーターにおいて、軸受の潤滑に使用された後の廃グリースが配管から漏えいし、スチームトレース※2を覆う保温材の内部に侵入・滞留したことが要因と考えられます。その結果、漏えいしたグリースが高温環境にさらされ、燻焼に至ったものと推定されます。
当社では、本事例を自社の同型熱処理設備でも発生し得るリスク事例として捉え、事故未然防止の観点から、グループ会社で講じられた対策の水平展開を実施しました。
具体的には、廃グリース配管のシール性向上や潤滑作業手順の見直しによるグリース漏えい防止、遮蔽物の設置および配管構造・配置の適正化による保温材内部への侵入防止、ならびにスチームトレースの点検・確認による局所的な過熱リスクの低減を行いました。
これらの取り組みによりリスクの低減を図り、今後も設備トラブルや保安事故の未然防止に継続的に取り組んでいきます。
- 燻焼:明確な火炎を伴わず、高温の影響により物質が徐々に発熱して進行する燃焼現象
- スチームトレース:被加熱対象物に沿って設置され、高温・高圧の蒸気を流すための細径配管

Engineering Maintenance Department
PT. NIPPON SHOKUBAI INDONESIA
中日合成化學股份有限公司(台湾)
| 主な事業内容 | 界面活性剤および化成品の製造・販売 |
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当社林園工場は、2025年度に労働部主催の「労働安全衛生優良団体賞」を受賞しました。本受賞は、同工場が長年にわたり推進してきた安全文化醸成の取り組みが高く評価されたものであり、安全な職場環境の整備やリスク管理体制の構築、従業員の健康維持といった点での優れた実績が総合的に認められた結果です。
当社では、作業環境測定やリスクアセスメント、事故を想定した防災訓練を定期的に実施し、設備および作業工程における安全性の確保に努めています。さらに、現場巡視によるきめ細かな管理に加え、内部監査や継続的な教育・訓練を通じて、従業員の心身の健康維持と労働安全衛生水準の向上に取り組んでいます。これらの活動を通じ、日本触媒グループの方針と歩調を合わせ、安全で安心して働ける職場環境の実現に取り組んでいます。
労働安全衛生優良団体の選定にあたっては、当該年度および過去3年間に重大な労働災害が発生していないことに加え、台湾労働安全衛生管理システム(TOSHMS)の認証取得、または労働部による労働安全衛生管理システム実績審査への適合が求められます。当社がこれらの要件を満たしたことは、体系的な管理体制のもとで継続的な改善を推進し、着実な成果を上げてきたことを示すものです。
当社は、「安全は生産に優先する」という理念のもと、労働安全衛生を企業活動の基盤に位置づけ、今後も安全で健全な職場づくりに継続して取り組んでまいります。


SINGAPORE ACRYLIC PTE LTD
| 主な事業内容 | アクリル酸の製造・販売 |
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2025年を通じて、SMAG※は環境保全、エネルギー効率の向上、ならびに社会との積極的なコミュニケーションを重視し、レスポンシブル・ケアへの取り組みの一層の強化を図りました。こうした方針のもと、SMAGのグリーン委員会は、SMAGに所属する全従業員が持続可能な活動に参画できるよう複数の新たな施策を展開しました。
1月15日には、社会的責任の一環として、グレースヘイブン・チルドレンズ・ホームへ10,988シンガポールドルを寄付しました。この寄付金は全て、従業員による自主的な募金およびリサイクル品の販売によって集められたものです。
3月21日に開催した年次「ECO Day」では、グリーン・サプライチェーンをテーマとした講演を実施するとともに、使い捨てプラスチック削減の一環として、全従業員に再利用可能なバッグを配布しました。
9月には、ウエスト・コースト・パークにて初めて「ビーチ・クリーンアップ・デー」を開催しました。歩きながらごみを拾う形式とすることで、健康づくりと環境保全を両立させる取り組みとしました。
12月には、環境負荷の低減を目的として、使用済み電子機器(e-waste)の回収活動を行いました。
これらの個別施策に加え、2025年を通して、変電所およびCCRラックルームにおいて省エネルギープロジェクトを実施しました。通常稼働時間中の照明を50%の点灯に抑えることで、不要な電力消費の削減を図り、プロセス効率の向上に取り組みました。
これらの取り組みを通じて、SMAGは安全で持続可能な社会の実現に貢献しています。
- SMAG:SINGAPORE ACRYLIC PTE LTDを含む、同一工業団地内に立地する5社の日本企業で構成される協働活動グループ

NIPPON SHOKUBAI AMERICA INDUSTRIES, INC.
| 主な事業内容 | 高吸水性樹脂、コンクリート混和剤用ポリマー、水溶性ポリマー、アクリルエマルションの製造・販売 |
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【ヒューストン工場】
環境保全の観点から、ヒューストン工場では、2025年を通してサステナビリティに関する取り組みに注力し、2030年までに40%以上の削減を目指す意欲的な温室効果ガス排出量削減目標を掲げてきました。こうした削減取り組みの中で大きな役割を果たしているのが、乾燥設備を改修し、低圧蒸気を利用しながら必要な熱伝達要件を満たすことを可能にするプロジェクトです。この改修により、これまで十分に活用されていなかった蒸気の利用を最大化するとともに、天然ガスを燃料とするボイラーへの依存を低減しています。さらに、私たちは2025年に ISCC PLUS 認証を取得し、バイオベース原料を用いて生産された最終製品の供給が可能となりました。
労働安全衛生の観点では、2025年度も引き続き、安全面で着実な成果が得られた一年となりました。OSHAの記録対象となる事故、または休業災害に該当する事故はいずれも発生しませんでした。これは、安全方針や手順に対する全従業員の参画が一層進んだことによるものです。こうした従業員の参画を高める取り組みの一環として、安全観察モジュールにいくつかの改良を加えた結果、工場全体での観察件数は2024年度比で140%増加しました。このモジュールでは、従業員が危険要因を特定し、写真のアップロードや是正策の提案、関連する作業指示の記録を、ひとつのデジタルフォーム上で行うことができます。
その後、管理者が各観察内容を確認しフィードバックを行うことで、従業員は自身の提案がどのように反映されたかを把握できる仕組みとなっています。これらの取り組みは、事業所における安全文化の醸成に寄与しています。
【チャタヌーガ工場】
2025年、チャタヌーガ工場では、プロセスセーフティマネジメントプログラムおよび環境マネジメントプログラムへの取り組みを改めて強化しました。これらのプログラムのすべての要素が継続的に確実に実行されるよう、コンプライアンス・カレンダーを導入しました。コンプライアンス・カレンダーにより、各タスクの内容や進捗状況を管理者が把握でき、すべての遵守事項が定められた期限内に確実に履行されているかを管理することが可能となっています。コンプライアンス・カレンダーは定期的に見直されるほか、新たな安全または環境マネジメント項目が特定・追加された際にも更新されます。
2025年度は多忙な一年となり、我々は、複数のレスポンシブル・ケア活動を実施しました。構内で作業する該当従業員全員を対象に、フォークリフトをはじめとする動力式産業車両の教育訓練を実施したほか、消火器の実技訓練や、安全対策および反応抑制剤(インヒビター)の注入に関連した緊急対応訓練も行いました。また私たちは、「事業を行うすべての地域で良き企業市民であれ」という行動指針を実践する一環として、テネシー州商工会議所に参加しています。
チャタヌーガ工場では、将来世代に向けた職務知識および教育・訓練の重要性を認識しています。各職務に必要な技能や知識を確実に身につけることは、作業の安全性、効率性、正確性を維持するために不可欠です。初期教育および定期的な再教育を通じて、安全で適切な行動を継続し、現在および将来の従業員にとっての模範となることを目指しています。チャタヌーガ事業所では、最も大切な資産である従業員を守るため、あらゆる活動において安全を最優先事項として位置づけています。


日触化工(張家港)有限公司(中国)
| 主な事業内容 | 高吸水性樹脂の製造・販売 |
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当社では2025年度に、地域の消防隊および救急センターと連携し、6月および11月の2回、従業員の緊急対応能力の継続的な向上および安全意識の強化を目的とした緊急時対応訓練を実施しました。
11月の訓練では、初めて現地に緊急対策本部を設置しました。緊急対策本部は社長を総指揮官として、工場長、製造部長、環境安全部長および製造マネージャーで構成され、現場での緊急対応に関する指揮・統括を担いました。
社内に緊急対策本部を設置する目的は、緊急事態発生時において、組織的かつ的確な指揮命令のもとで迅速な対応を行い、被害を最小限に抑えることにあります。緊急事態が発生した際には、緊急対策本部のメンバーが直ちに招集され、それぞれの役割に基づいて指揮・統括を行います。これにより、現場における指示を的確に各対応チームへ伝達することが可能となり、緊急対応全体の迅速化および効率化が図ることができます。
今回の訓練を通じて、緊急対策本部の運用上の課題が明確になりました。今後は訓練を継続的に実施することで、緊急対策本部の機能強化および運用の改善を図っていく予定です。


NIPPON SHOKUBAI EUROPE N.V.(ベルギー)
| 主な事業内容 | アクリル酸の製造および高吸水性樹脂の製造・販売 |
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2025年、当社は、再生可能エネルギーの調達拡大およびエネルギー転換を支援する戦略的投資において着実な進展を遂げ、サステナビリティに関する目標を前進させました。脱炭素化に向けた取り組みの一環として、ベルギーの洋上風力発電による再生可能電力を対象とした長期の電力購入契約(PPA)を締結しました。本契約は、スコープ2排出量の削減に向けた重要な一歩であり、信頼性が高く、地域で生産される再生可能エネルギーインフラの拡充に直接的に貢献するものです。
これに加え、当社は、アントワープに所在する「Solar Park Hooghe Maey」への重要な共同投資を行いました。この大規模太陽光発電プロジェクトを支援することにより、当社は、地域における再生可能電力の供給拡大を加速させるとともに、再生可能エネルギーの供給基盤全体の強化に取り組む姿勢を示しています。この投資は、自社の事業活動にとどまらず、港湾地区およびアントワープ地域全体における太陽光発電容量の拡大に貢献するものです。
これら一連の取り組みは、責任あるエネルギー調達、気候変動への対応力の強化、さらには事業を長期的な視点で持続的に発展させていくという当社の姿勢を示しています。また、ベルギーにおける低炭素社会への移行に対し、意義のある形で貢献していこうとする当社の強い意思を反映するものでもあります。

