川崎製造所
所長 | 執行役員 武田 浩治 |
---|---|
所在地 | 千鳥工場 神奈川県川崎市川崎区千鳥町14-1 浮島工場 神奈川県川崎市川崎区浮島町10-12 |
従業員数 | 363名 (2025年3月末) |
生産品目 | 酸化エチレン、エチレングリコール、エタノールアミン、ポリエチレンイミン、セカンダリーアルコールエトキシレート、コンクリート混和剤用ポリマー、アクリル酸特殊エステル など |
2024年度のRC活動の実績
労働安全衛生 | 休業災害 1件、不休災害 3件(協力会社含む) |
保安防災 | A級・B級保安事故 0件 |
環境保全 | 約3,200kL/年(原油換算)相当の省エネ対策実施 |
労働安全衛生では、休業災害が1件(転倒)、不休災害が3件(薬傷など)発生しました。対策として、作業前KYの徹底、保護具着用基準や災害事例の再教育を行い、類似トラブルの再発防止を図りました。
保安防災では、A級・B級保安事故ゼロを達成しました。また、プロセスリスクの新たな評価手法としてHAZOPーLOPAの導入に向けた準備を進めています。
環境保全では、環境トラブルが1件(海上漏えい)発生しました。対策として、操作手順の見直しや設備の強化などを行い、再発防止を図りました。また、プロセス各部の変動を予測し同時制御する高度制御システムを製造設備に導入するなど、省エネ対策を実施しました。PRTR法対応では、ほう素や酸化エチレンなどの排出量削減に引き続き取り組みました。
今後も先進技術を取り入れながら、RC活動を推進し、安全でより信頼性の高い製造所を目指します。

千鳥工場の省エネ活動
川崎製造所では、DXを活用した生産性向上や省エネルギー化の取り組みとして、浮島工場に導入した高度制御システムの千鳥工場への展開と、生産量に応じた製造装置の運転パターン最適化を行いました。これにより2024年度は約3,200kL(原油換算)の省エネルギー化を達成し、CO2排出量も約7,500トン削減することができました。また、生産性が向上し、変動費を削減することができました。
今後も高度制御システムの適用範囲の拡大を図り、さらなる省エネルギー化を進めます。

ノウホワイ集によるオペレーター技術伝承
川崎製造所のオペレーター教育の一環として、製造課、技術部、教育センターが協力して「ノウホワイ集」を発行し、活用しています。この資料は、作業内容や設定値の根拠、設備が設置された当時の設計思想、そして先人の体験から得られた安全操作の知識を風化させずに伝承することを目的に作成されています。2024年度には新たに第3巻が発行されました。
内容は、「~するのはなぜ?」という問いに対して、まず「~のためです」と一文で簡潔に答え、その後に詳細な理由を記載する構成となっています。1つのテーマをA4サイズ1枚にまとめることで、情報をわかりやすく整理しています。このノウホワイ集は、学習会やOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の教材として使用され、中堅および若手社員の技術伝承教育に役立てられています。
今後も関係部署と協力してノウホワイ資料を充実させ、オペレーターの知識向上を支援していきます。

事業所データ
エネルギー使用量・消費原単位の推移

CO₂排出量・原単位の推移

※3 「地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)」の改正に伴い、2023年度実績から算定方法を見直しました。
SOx、NOx、ばいじん排出量の推移

COD排出量の推移

廃棄物排出量、リサイクル量、外部最終埋立処分量の推移

PRTR法対象物質排出量の推移
