労働安全衛生

日本触媒は労働災害ゼロを目指し、作業環境の整備、危険要因の低減、快適な職場づくりを促進し、労働安全衛生活動を進めています。

労働安全衛生基本方針

この方針はサステナビリティ推進委員会(旧・テクノアメニティ推進委員会 委員長:社長、委員:社長が任命する社内取締役・執行役員など)において承認されています。

日本触媒グループは、RC基本方針に基づき、労働災害および健康障害を防止し、従業員の安全と健康を確保するため、快適な職場環境を形成し、全員で労働安全衛生活動を継続的に推進します。

RC基本方針

推進体制

目標と実績

2024年度目標2024年度実績2025年度目標
休業災害ゼロ
不休災害ゼロ
(協力会社含む)
  日本触媒
    休業災害 0件
    不休災害 3件
  協力会社
    休業災害 2件
    不休災害 4件
重篤災害※1 0件
休業災害  0件
全度数率※2≦1.5
(協力会社含む)
 ※1 休業4日以上、障害等級14級以上に該当するもの
 ※2 100万延べ実労働時間当たりの労災(休業災害(1日以上)+不休災害)による死傷者数

近年、労働災害は、当社で若年層に多く、協力会社では職歴の浅い方に多く発生しています。若年層また職歴の浅い方に対して危険認識を高めるための安全教育を充実させています。

労働災害発生件数推移(休業+不休災害)

取り組み

労働安全衛生の継続的改善

当社は労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)を中心に、労働安全衛生の継続的改善を進めています。また、日々の危険予知(KY)活動※1、ヒヤリハット活動※2、5S活動※3などの安全基本活動、および各種教育・訓練などを計画的に実施することにより、労働災害の防止を図っています。労働災害発生時には、発災職場で原因の深掘りと対策立案を行い、それを安全衛生委員会において労使双方の立場で評価することで、その再発防止と類似災害の未然防止につなげています。

※1 危険予知(KY)活動:作業を行う前にミーティングなどで、その作業に潜む危険要因(不安全行動、不安全状態)をあらかじめ発見し、対策を講じることによって災害を未然に防止する活動のこと。
※2 ヒヤリハット活動:日々の業務の中で、事故には至らないが、「ヒヤリ」または「ハッ」とした経験について、何故それが起きたか、どうすれば回避できるかを明らかにし、設備や行動の面より安全対策をとること。
※3 5S活動:整理、整頓、清潔、清掃、しつけの5つの「S」を推進し、活動すること。

労働災害の未然防止

労働安全衛生マネジメントシステムに従って、定常作業のみならず、新規作業または非定常作業においても作業のリスクアセスメント、取り扱い物質に関するリスクアセスメントを行い、リスクの除去・低減に努めています。

安全基本活動

労働災害を未然に防止するためには、日常の安全活動が重要と認識し、作業前のKY活動、ヒヤリハット事例の収集・活用、職場の5S活動に注力しています。危険意識を維持・向上させるために、KYトレーニングやKY研修会を定期的に開催し、日々の安全活動の向上を図っています。また、①一呼吸、②指差呼称、③手すり持ちを「安全基本行動」として、ポスター掲示・教育などで周知・徹底し、労働災害防止に努めています。

体験学習

現場作業に潜む危険を予知するための感性向上を目的に、さまざまな体験学習を実施しています。2024年度は「挟まれ・巻き込まれ」を実施しました。

「挟まれ・巻き込まれ」体験学習

当社を退職された方への健康面の対応

当社は、創業以来アスベスト製品の製造は行っていませんが、保温材やシール材の一部にアスベスト含有品を使用していました。
そのため、当社を退職された方への健康面のご相談について対応させていただき、希望される方には健康診断を受診していただいています。これらの案内は、当社Webサイトに掲載しています。

  

ピック
誰もが働きやすい製造所へ

姫路製造所総務部では、D&I※1推進チームと協力して、誰もが働きやすい環境づくりに取り組んでいます。その一環として2024年度は、女性特有の健康課題をテーマにした『女性健康セミナー』を、姫路製造所の全所員を対象に実施しました。
2020年度から始まった女性社員の製造現場への配属に伴い、本人と上司を対象に『女性健康セミナー』を実施してきました。この取り組みの中で、製造現場がこれまで男性のみの職場であったため、女性が働きづらい環境であると感じていることが分かりました。特に、女性のみが抱える健康課題である生理痛やPMS※2などは上司や同僚に相談しづらいセンシティブな問題です。生理による体調不良で判断力が低下すると、労働災害や保安事故につながる可能性があり、また、無理をして働くことで健康を損ねるリスクもあります。
このような働きづらさに理解と関心を持ってもらうため、規模を拡大したセミナーの実施に至りました。セミナーは2回に分けて行い、1回目は全所員を対象に、『女性の健康課題に対するリテラシー向上』について、2回目は職場環境の改善に関わる所員を対象に、『健康的な職場づくり』について、姫路赤十字病院の職員を講師としてお招きし、専門的な知識をお話しいただきました。
その結果、セミナーのアンケートには、「新しい学びが多く、これからの職場づくりに活かしていきたい」「男性社員に知ってほしいことを伝えてくれてうれしかった」などの好意的な意見が寄せられました。
今後も、所員の声を吸い上げ、安心・安全に働ける製造所を目指していきます。
                                    姫路製造所 総務部

※1D&I(Diversity and Inclusion):多様な背景を持つ人々が尊重され、平等に扱われる職場環境を作ること。
※2PMS(Premenstrual Syndrome) : 月経前症候群、月経の3~10日前に現れる身体的および精神的な不調。

 女性健康セミナー

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