海外グループ会社

シンガポール・アクリリックPTE LTD

主な事業内容アクリル酸の製造・販売

当社が所属するSMAG(隣接する日本企業4社の集合体)の「安全推進月間」は、安全対策の重要性を強調し、身の回りに潜む潜在的なリスクについての意識を高めることを目的とした毎年恒例のイベントです。新型コロナウイルス感染症の影響で2020~2022年度はオンラインでの開催となっていましたが、2023年度は通常通り対面で開催することができました。
開会式では労働省から副局長をお招きして基調講演をしていただき、安全展示やゲームブースでの活動を視察いただきました。SMAGの従業員も、協力会社を含む従業員のリスクに対する意識を高めるため、職場での疲労やストレス、交代勤務の影響など、さまざまな現場の安全に関する講話に参加しました。また「リスク認識と作業標準の遵守」をテーマにした安全ビデオが作成され、HSE(労働安全衛生・環境)速報が発行されました。さらに安全クイズと安全標語コンテストが行われ、「Vigilance Avoids Hazards, Compliance Eliminates Risks Be Vigilant, Stay Compliant(警戒心を持ち続けることは危険を回避し、コンプライアンスはリスクを排除します。警戒心を持ち続け、コンプライアンスを保ちましょう)」が優勝スローガンとなりました。閉会式では安全クイズと安全標語コンテストの優勝者に賞品が授与されました。

安全推進月間
安全標語コンテスト表彰式

インタビューISO 50001エネルギー管理システム導入

シンガポール・アクリリックPTE LTD
Senior Process Engineer
Process and Engineering Section
Yap Zuo Xian

2022年、当社は国家環境庁によるエネルギー管理規制の強化に対応するため、ISO 50001エネルギー管理システムを導入することを決定しました。これはエネルギー管理の欠点を改善し、全体的なエネルギー消費を削減するためのシステムであり、同年11月にISO 50001認証を取得することができました。認証取得に向けては、外部コンサルタントによる当社従業員を対象としたISO 50001の解説研修や内部監査員研修を実施しました。エネルギー管理システムのターゲット例としては、コンプレッサーシステムの最適化などがあげられます。エネルギー管理システムを導入することで、プラントのエネルギー消費を削減し、エネルギー効率を向上させたいと考えています。

日触化工(張家港)有限公司(中国)

主な事業内容高吸水性樹脂の製造・販売

社内の全部門の努力により、2023年に安全生産許可証の更新を無事に完了し、2024年1月から2027年1月まで有効な新しい許可証を取得しました。
また、江蘇省二級安全生産標準化の分類基準を満たしていることから、江蘇省二級安全生産標準化企業であるとの通知を2023年4月に江蘇省応急管理庁から受領しました。有効期間は2023年4月から2026年4月までです。
今後もRC活動に全社的に取り組んでまいります。

安全生産許可証 
江蘇省二級安全生産標準化企業通知               

ニッポンショクバイ・ヨーロッパN.V.(ベルギー)

主な事業内容アクリル酸の製造および高吸水性樹脂の製造・販売

当社は従業員の安全意識の向上、ひいては安全文化の向上を目指しています。
従業員の行動は常に企業文化を反映するものであり、その行動の良し悪しを決めるのは大多数の従業員です。 そのため、当社は今後数年間でより持続可能な安全文化を構築することを目的として、従業員の安全行動全般をさらに改善することを目標としました。
当社は次の2つの方策に取り組むことでこの目標達成を目指しています。
①従業員参加型活動の推進:「今月の保護具」活動や、重大事故に巻き込まれて後遺障害を負った人の体験談、予期せぬ緊急対応訓練時の従業員の行動観察、救命行動の導入など、従業員を巻き込んで始まったいくつかの取り組みがあり、社内の交通安全も従業員のアイデアを利用して改善していく予定です。
②リスクベースのプロセス安全アプローチ導入:「化学プロセス安全センター」が作成したガイドラインを活用し、リスクベースのプロセス安全アプローチを実施します。
これらに取り組むことで、当社の安全意識、ひいては安全文化が向上し、重大事故を抑制し、パフォーマンスが向上すると考えています。

「今月の保護具」による従業員参加型活動

ニッポンショクバイ・アメリカ・インダストリーズInc.

主な事業内容高吸水性樹脂、コンクリート混和剤用ポリマー、水溶性ポリマー、アクリルエマルションの製造・販売

2023年は、ヒューストン・チャタヌーガ両工場で安全面や環境面を強化する重要な施策を講じました。
チャタヌーガ工場では、2つの新しい生産ラインの立ち上げで多忙な年となりました。エマルジョン製造ラインは2012年に一旦停止しましたが、廃棄物の発生を減らし、よりクリーンなプロセスを可能にする新処方で2023年4月に再稼働しました。また、水溶性ポリマーの生産ラインにおいて、適切な計画のもと強力な安全環境マネジメントシステムにより新規プロセスを2023年6月に無事稼働しました。
ヒューストン工場では、安全標語コンテストを毎年開催して従業員の安全意識を強化しています。2023年の最優秀作品は「Do Your Work With Pride, Put Safety In Every Stride!(誇りを持って仕事をし、あらゆる一歩に安全を確保しよう!)」でした。この重要な原則を全従業員が念頭に置いて日々の業務を遂行するために、この安全標語を工場全体に掲出しています。 ヒューストンとチャタヌーガの両工場はISO 45001、14001、9001認証を取得しており、安全や環境の目標を達成するためにたゆまぬ努力を続けています。

安全標語コンテストの優秀賞

PT. ニッポンショクバイ・インドネシア

主な事業内容アクリル酸およびエステル、高吸水性樹脂の製造・販売

これまで当社では防災訓練を昼間に実施していましたが、2023年度は全シフトで夜間訓練を実施する計画を立てました。
2024年2月に、当社はPhase-1防災訓練を実施しました。訓練は午後7時からタンクエリアでの火災を想定したシナリオで行われ、当直業務監督者が指揮を執り、夜勤オペレーターや警備員、救急救命士がメンバーとして参加しました。
訓練は順調に進んだものの、予想通り暗さの影響によって時間がかかった活動もありました。課題の対応策としては、全ての照明を点灯することと、定期的な点検の実施、現場指揮者が自分の指示を容易に確認できるようにするための懐中電灯の用意などがあげられました。
今回の訓練の課題への対応策を次回の訓練に反映し、緊急事態への対応能力の向上に努めていきます。

管制室の訓練
現地対策部隊の訓練

中日合成化學股份有限公司(台湾)

主な事業内容界面活性剤および化成品の製造・販売

さまざまな環境問題を引き起こす地球温暖化や気候変動を防止するため、台湾政府はGHG排出量削減目標として、2005年のGHG排出量を基準に、2025年には10%削減、2030年には24±1%削減、2050年にはネットゼロを目指しています。
当社は政府の動きにあわせてGHG排出量の削減目標を策定するため、2023年に自社の2022年のGHG排出量を算定しました。この2022年のGHG排出量を基準に、2024年から2030年までを第一段階として毎年の削減目標を3%と設定しました。また、2031年からは第二段階として、毎年の削減目標を4%としました。なお、当社がGHG排出削減に取り組んでいることを社外に発信し、ステークホルダーの信頼を得ることで当社の競争力を高めるため、算定方式には国際標準であるISO 14064-1を採用し、算定結果について外部審査を受審しました。
2023年11月には外部審査が完了し、2024年1月1日に温室効果ガス検証報告書を入手しました。

温室効果ガス検証報告書

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