国内グループ会社

日宝化学株式会社

主な事業内容ヨウ素、ヨウ素化合物、医薬・農薬原料および天然ガスの製造・販売

2023年度は、第1次中期RC3カ年計画における2年目の活動を推進し、RC活動推進体制の強化を図っています。
労働安全衛生では、安全基本行動の徹底と安全意識の向上に取り組み、指差呼称の義務化を行いました。残念ながら固定はしごからの墜落による不休災害が1件発生しました。3点支持による昇降訓練の実施、注意喚起表示の設置など、再発防止に努めます。
保安防災では、毎年実施している防災訓練をより実践に近づけるため、台本を用意せずに訓練を行いました。
環境保全では、GHG排出量の削減への取り組みとして、ヨウ素と天然ガスを含有する地下水(かん水)を採取する(こう)(せい)から空放するメタンについて調査・検討を行い、坑井での発生量の約5割削減に目途をつけました。2024年度は他の発生源も含め、2014年度比30%削減に向けて具体的な削減方策案の策定を行います。
今後も全員参加でRC活動の充実と一層の推進を図っていきます。

かん水・天然ガスを採取する坑井(こうせい)基地

インタビュー環境負荷低減活動の推進

日宝化学株式会社
保安環境部
係長 関 展明

当社では、環境負荷低減活動の一環として、積極的に有価買取業者との取引を進めています。2023年度は、今まで廃棄していたプラスチックパレットの一部を有価販売することができました。当社で発生する産業廃棄物のうち、有価物として取引できる量の割合は僅かです。しかし、地道な活動になりますが、今後も有価買取業者と情報交換しながら、より一層環境負荷低減に貢献していきます。
また、排水処理施設のBOD処理能力の改善についても検討を進めています。微生物の管理方法の見直しなどにより処理率の改善が確認できました。その結果、高負荷BOD廃水の安定的な処理が可能となり、生産状況に応じたBOD負荷変動にも対応できるようになりました。今後も検討を継続し、さらなる処理能力の向上を目指します。

東京ファインケミカル株式会社

主な事業内容防腐剤、防カビ剤、殺菌剤、ブライン、塩ビ安定剤などの製造・販売

第8次RC推進計画の2年目に当たる2023年度も、「安全が生産に優先する」を基本としてRC活動に取り組んでいます。具体的な活動の一部として、グループ全体の取り組みである手すり持ちの励行について、写真のような表示札を階段に取り付け、注意を促す工夫を試行しました。また、製造現場の段差のある箇所にはトラテープの貼り付けを実施し、事故の未然防止に取り組んでいます。
環境保全の取り組みとしては、廃棄物の削減・分別に継続して取り組んでおり、これまで廃棄物として焼却処分していた廃コンテナを、リサイクル用の有価物とするなどの実績をあげることができました。
今後もRC活動に全社的に取り組み、さらなる活動の充実に努めてまいる所存です。

手すり持ちの注意喚起 
段差へのトラテープ貼付

日触テクノファインケミカル株式会社

主な事業内容(メタ)アクリル酸誘導体など化成品、光電子材料などの製造・販売

2023年度は若手社員による不休災害が発生したため、作業標準を見直して周知教育し、再発防止を図りました。労働災害の未然防止のため、危険予知、ヒヤリハット活動に継続して取り組んでいます。また、7月に環境・安全大会、10月に衛生大会を開催するとともに、ベテラン社員による技術伝承教育を実施して、安全意識の向上に努めています。
環境保全の取り組みでは、廃棄物発生量・PRTR法対象物質排出量・エネルギー使用量について、2022年度原単位以下への削減を目標とし、生産設備の運転の効率向上を図っています。また、GHG排出量削減のため蒸気ボイラー燃料の重油から都市ガスへの転換を計画的に進めており、2023年度は4基のうち1基を更新し環境負荷低減を進めています。
保安防災では、総合防災訓練において市川市東消防署と市川共同防災センターに参加いただき放水訓練を実施して、万が一の発災時における協力体制を確認しました。また、若手社員を中心とした東京消防庁本所防災館の防災体験への参加や普通救命講習会の受講など、緊急時の対応力向上への取り組みを行いました。

環境・安全大会
総合防災訓練

中国化工株式会社

主な事業内容粘着加工製品、樹脂微粒子の製造・販売

2023年度は製造2課で倉庫内作業時に踏み台から転落・転倒による休業災害が発生し、休業無災害記録が2,040日で途切れてしまいました。三点支持の基本行動ができていなかったことが主要因で、作業方法の見直し、設備導入による対策を実施しました。
保安防災面では新型コロナウィルス感染症の影響で休止していた救命講習を7年ぶりに19名が受講し、講習修了者は34人となりました。
環境保全活動として、塗工工場の空調用チラーなどの老朽化設備の更新や照明のLED化による、GHG排出量削減を図りました。
今後もRC活動を推進して、無事故・無災害、環境負荷の低減を目標に活動していきます。

空調チラー更新
救命講習

日触物流株式会社

主な事業内容化学品の物流全般

日触物流グループは、環境に優しく、安全・確実な、質の高い化学品などの物流サービスを提供し、RC活動を通じて社会に貢献することを重要な経営施策と位置付けています。環境負荷低減活動としてGHG排出削減、無事故・無災害活動として危険予知活動の実施、高度運行情報システムの適正運用、衝突被害軽減ブレーキ搭載車輌の導入などを最優先事項として取り組みを進めています。
また、環境災害事故の未然防止、省エネルギー・省資源の推進、車両設備災害の未然防止、化学品輸送・取り扱い上の問題の未然防止、ホワイト物流の推進などを重点項目とした取り組みも進めています。

高度運行情報システム「みまもりくん」
衝突被害軽減ブレーキ

日本ポリマー工業株式会社

主な事業内容合成樹脂の製造・販売

当社では、2022年度に休業・不休合わせて5件(うち1件は協力会社)の労働災害が発生し、近年では最も多い結果でしたが、2023年度はその対策としてヒヤリハット活動や新入社員へのフォローアップ教育の強化、現場表示(ユニバーサルデザイン表示類)の導入設備の拡大などに取り組みました(今期発生は1件)。
保安防災面では老朽設備の更新にも注力し、消火栓配管の更新工事(第1期分)を開始しており、2025年度には完工する計画です。
環境面では廃水処理設備の予防保全として、老朽化した原水タンクやスラッジ脱水処理装置の更新などを進めています。
また、今年度より全社的な取り組みとして会社に対するさまざまな意見(改善点)を全従業員から募集し、それらの意見に対応するための変革(リフォーム)を進めるリフォーマーズ活動を開始しました。今後もRC活動に全社的に取り組んでいきます。

消火栓配管更新工事
原水タンク更新(新設)

日本乳化剤株式会社

主な事業内容界面活性剤および化成品の製造・販売

2023年度の活動として、労働安全衛生では近年労働災害が多発した若年層に対しベテラン社員が安全教育を実施し、危険に対する感受性の向上および類似災害発生防止に努め、一定の効果が得られました。今後もこの活動を維持・拡大していきます。
品質では過去事例で充填時のトラブルが多かったため、今年度から「充填または仕込み工程の品質HHへの対策」を重点実施項目として対策を実施し、充填時のトラブル再発防止に努めました。
保安防災では例年の総合防災訓練のほかに、鹿島工場で2022年度から2回の地域停電を経験し想定していた状況とのギャップが確認されたことを受け、手順書を改正し、訓練を行いました。
社会とのコミュニケーションでは、2023年度も実施された日川浜海水浴場の海岸清掃に、鹿島工場の社員21名(ご家族を含む)が参加しました。
今後も、安全操業に努め、さらなるRC活動の充実を推進します。

鹿島工場 日川浜海水浴場の海岸清掃

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