姫路製造所

所長執行役員 横井 時浩
所在地兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992-1
従業員数1,235名(研究所を含む)
生産品目アクリル酸、アクリル酸エステル、無水マレイン酸、高吸水性樹脂、樹脂改質剤、電子情報材料、脱硝触媒、ダイオキシン類分解触媒 など
連絡先TEL 079-273-1131/FAX 079-274-3723

2022年度のRC活動の実績

労働安全衛生休業災害 0件、不休災害 4件(協力会社含む)
保安防災A級・B級保安事故 0件
環境保全約4,800kL/年(原油換算)相当の省エネ対策実施

2022年度はアクリル酸製造施設の爆発・火災事故から10年の節目となりました。事故調査委員の中村昌允先生を講師に迎えて「安全講話」を開催しました。事故の教訓を確実に伝承することと、このような事故を二度と起こさないためにはどうあるべきかを所員が改めて考える機会となりました。
労働安全衛生では、引き続き「一呼吸、指差呼称、手すり持ち」の安全基本行動の徹底を図っています。その効果もあり労働災害の発生件数は、昨年の合計8件から4件へと半減し、特に休業災害は0件となりました。
環境保全では、カーボンニュートラルへの取り組みを強化していくため、さまざまな視点での教育を行っています。その一環としてJAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)の研究員による「宇宙から見た地球」をテーマとした講演会を開催しました。
ほかにもスマート保安の取り組みとして設備の新規検査技術の活用を進めています。ドローンを使用した設備点検を継続しており、実績をあげています。
今後も所員一人ひとりのレジリエンスを高め、顧客に最高の価値を提供し続ける製造所を目指して活動していきます。

製造所長 横井 時浩

VR安全体感装置による体験学習

姫路製造所では、2022年度、安全教育の一環でVR(バーチャルリアリティ)を活用した安全体感教育を実施しました。この教育は、リアルな体験を通じて安全意識を高めることができるため、昨今、製造業でも多くの企業で新しい安全教育として導入されています。
今回は、サブスクリプションで1カ月間コンテンツを導入し、3軸VRシミュレーターも活用して、墜落、挟まれ、火災、粉塵爆発などを体感してもらいました。所内で320名が参加し、そのアンケ-トの結果からは、「想像や事例教育だけでは味わえない感覚を感じることができた」「これまであまり知らなかった危険性や怖さに気付くことができた」といった意見が得られ、概ね設定していた狙いを達成することができました。
今後は、現場ニーズに合わせたコンテンツの導入や、他事業所、協力会社への展開も検討していきます。

VR安全体感装置による体験学習

廃プラスチックのマテリアルリサイクル

プラスチック資源循環促進法が施行され、サーキュラーエコノミー(循環型経済)へ移行する動きが加速しています。姫路製造所では、プラスチック製の原料容器などを産業廃棄物として焼却処理していましたが、これらの一部をマテリアルリサイクルし、新しいプラスチック製品の原料として提供することにしました。引き続き、リサイクルとする対象を増やし、廃棄物削減、資源有効利用およびCO₂排出削減に貢献していきます。

トピックス電力需給バランスの安定化に寄与する「デマンドレスポンス」への参画

発電量が不安定な再生可能エネルギーの導入拡大にともない、電力の需給バランスを調整する方法として「デマンドレスポンス(DR)」が注目を集めています。姫路製造所は、社会貢献活動のひとつとしてDRアグリゲーターと契約を締結して、2021年度から継続的にDRに参画しています。猛暑や厳冬、悪天候などにより電力需給がひっ迫した際に、DRアグリゲーターからの要請に基づき、発電余力を活用して系統電力からの受電量を低減することで、電力需給バランスの安定化に貢献していきます。

※DRアグリゲーター:複数の需要家を集約して需給調整を行う事業者

事業所データ

エネルギー使用量・消費原単位の推移

CO₂排出量・原単位の推移

※ CN都市ガスのオフセット量を含みます。

SOx、NOx、ばいじん排出量の推移

COD排出量の推移

廃棄物排出量、リサイクル量、外部最終埋立処分量の推移

PRTR法対象物質排出量の推移

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