川崎製造所
所長 | 執行役員 岡 義久 |
---|---|
所在地 | 千鳥工場 神奈川県川崎市川崎区千鳥町14-1 浮島工場 神奈川県川崎市川崎区浮島町10-12 |
従業員数 | 367名 |
生産品目 | 酸化エチレン、エチレングリコール、エタノールアミン、ポリエチレンイミン、セカンダリーアルコールエトキシレート、コンクリート混和剤用ポリマー、アクリル酸特殊エステル など |
連絡先 | TEL 044-288-7366/FAX 044-288-8492 |
2023年度のRC活動の実績
労働安全衛生 | 休業災害 6件、不休災害 1件(協力会社含む) |
保安防災 | A級保安事故 0件、B級保安事故 1件 |
環境保全 | 約2,000kL/年(原油換算)相当の省エネ対策実施 |
労働安全衛生では、当社従業員の休業災害5件(薬傷、裂傷など)が発生したため、製造所内の安全活動を期中に一旦見直し、ヒヤリハットによる指摘やその対策が不充分な箇所の洗い出し、その対策の実施、および実際の作業場所での作業前安全確認などを徹底しました。また、個別対策として作業管理面や作業方法の問題点を改めることで、類似トラブル防止の徹底を図りました。
保安防災では、B級保安事故1件(漏えい)が発生しましたが、機器異常時の検知装置の増設などにより、類似トラブル防止の徹底を図りました。
環境保全では、プロセス各部の変動を予測し同時制御する高度制御システム導入(「社員の声」参照)などの省エネ対策を進めました。また、PRTR法対応として、ほう素の回収などに引き続き取り組みました。
今後もRC活動を推進し、先進技術を取り入れながら、安全でより信頼性の高い製造所を目指します。
グループ会社若年層オペレーター教育支援
教育センターでは、日本触媒国内グループ会社の入社1~4年目の若年層オペレーターを対象に、川崎製造所にて2日間対面での集合教育を開催しました。これは国内グループ会社の教育体系の課題や講師の人材不足が共通していることを受け、日本触媒より教育支援する活動の一環として始めたものです。講師は常日頃よりオペレーター教育を実施しているプラント運転経験豊富な教育センター員が担当し、机上では安全、設備、過去トラブルなどについてDVD映像や設備のカットモデルを活用して教育し、現場においてもタンクの安全装置の作動を確認する体験教育を行いました。
今後も引き続き、各社と教育の場面でも連携を取りながら、日本触媒国内グループの若年層のスキルアップを図っていきます。
HAZOP-LOPAの導入
川崎製造所ではプロセスの危険源特定に関するリスク評価のさらなる高度化を目指し、HAZOP-LOPAの導入に取り組んでいます。LOPAは事故が発生するシナリオに対して十分な対策が取られているか、リスクを許容できるか否かを定量的に判断するための手法です。具体的には、事故の発生確率を、各種安全対策を講じることにより許容できるレベルまで低減します。それを実行するため、所内ワーキングチームを結成して活動しています。まずは、検討に必要な事前教育としてシステム安全研究所の高木先生にコンサルタントをお願いし、安全工学講座を受講しています。今後は同評価法を習得したメンバーが推進者となり、2026年度からの導入を目指して、各製造課でリスク評価を進めていきます。
事業所データ
エネルギー使用量・消費原単位の推移
CO₂排出量・原単位の推移
SOx、NOx、ばいじん排出量の推移
COD排出量の推移
廃棄物排出量、リサイクル量、外部最終埋立処分量の推移
PRTR法対象物質排出量の推移