吹田地区研究所
代表者 | 取締役常務執行役員 住田 康隆 |
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所在地 | 大阪府吹田市西御旅町5-8 |
従業員数 | 421名 |
研究開発組織 | コーポレート研究本部、GX研究本部、インダストリアル&ハウスホールド研究部、電池材料研究部、エレクトロニクス&イメージング研究部、生産技術センター、健康・医療事業室、化粧品事業室研究グループ、イオネル事業プロジェクト技術開発部、水・環境事業準備室、R&D統括部、研究総務部、研究RC部 |
連絡先 | TEL 06-6317-2202/FAX 06-6317-1578 |
2022年度のRC活動の実績
労働安全衛生 | 休業災害 0件、不休災害 0件※1 |
保安防災 | A級・B級保安事故 0件 |
環境保全 | 廃棄物リサイクル率 100% |
※1 吹田地区研究所と姫路地区研究所の件数
労働安全衛生では、休業災害および不休災害共に0件でした。これまでのリスク低減および危険予知を基本とする活動により一定の効果が得られました。これからも油断することなく安全活動を継続していきます。
保安防災では、事故のリスクマネジメントに関する外部講習や社内講師による防災講演会を開催しました。また、防災訓練では火災を想定した初動対応および自衛防災組織の訓練など各種実施し、防災力の向上を図りました。
環境保全では、廃棄物リサイクル率は100%を継続するとともに、効率的な空調運転や動力機更新などによる省エネルギーを実施し、2022年度の目標を達成しました。
今後も持続可能で安全な研究活動を目指してRC 活動を進めていきます。
教育への取り組み
地震災害時における対応力を強化するため、従業員教育の一環として、講演会を実施しました。講師に、阪神・淡路大震災時に消防士としていち早く被災地に入り、救助、消火活動に尽力された元消防士の方を迎え、その実体験に基づく災害への備えと心構えについて学びました。
講演では、指揮系統の混乱による出動遅れ、道路損傷や放置車両による到着遅れ、倒壊家屋の下に被災者を発見しても、重機が近づけず手作業による救出活動を強いられたこと、消防用水、給水システムが損傷し、効果的な消火活動ができなかったことなど、訓練による想定を超えた事象が発生したことが紹介されました。
大災害時には緊急資機材などが損傷していることも想定し、防災隊の対応力を向上させる訓練が必要であると、改めて認識することができました。
化学物質管理の向上
吹田地区研究所では、2022年度に、「試薬管理システム」を導入しました。本システムは、研究の各部署で使用している試薬などについて、容器ごとにバーコードを発行し、このバーコードを読み取ることで、使用状況などを管理するシステムです。
本システムを導入することにより、化学物質の使用記録が自動的に生成されるため、従来別途作成していた資料の作成が大幅に削減され、転記ミスの防止を目的としたチェックも不要となります。また、汎用の試薬に関しては、他部署での保有状況も確認できるため、お互いに融通することで、余分な試薬の削減にもつながります。
システムは導入したばかりですが、より利便性が良くなるように、今後も必要に応じて改善を進めていく予定です。
GMP※2への取り組み
吹田地区研究所で2019年に稼働を開始したSGP棟は、新たな製品である中分子医薬品(治験薬を含む)の原薬製造を目的としており、GMPで管理されています。中分子は標的に対する高い特異性により、医薬品として様々な疾患に活用可能と考えられ、多様な可能性をもつ化合物です。その原薬製造においては、作業時の安全の確保はもとより、人々が安心して使える安全な医薬品を提供するために、これまでのRC活動に留まらずGMPを順守し、品質の向上・安定化に取り組んでいきます。
※2 GMP:Good Manufacturing Practice(製造所における製造管理、品質管理の基準)